キングダムは戦争孤児だった信という少年が、ひょうなことから秦王・政と出会い、大将軍への道を進んでいく中華の歴史マンガです。
非常に魅力的なこのキングダムですが、信はこれまで数々の武功を上げてきて、ついに将軍の位まで射止めることに成功。
信の親友だった漂(ひょう)は早くに亡くなりましたが、このことを喜んでいることでしょう。
ところでこの信の武功は優れたものがありますが、これまで討ち取ってきた敵の武将はどれだけいるでしょうか?
またそれは何巻の何話のことだったでしょうか
こちらの記事ではキングダムの主人公である信が倒した敵将、討ち取った将軍など、信の武功が何巻に描かれているのかを見ていきたいと思います。
それでは最後までお楽しみください。
Contents
キングダム信の倒した敵は?
黒卑村にて朱凶を討つ!
まず幼なじみで親友だった漂(ひょう)に託された地図の場所に行くと、その漂にそっくりな政に出会います。
この政は秦王であり、漂は政の身代わりとして王宮に連れていかれたことが判明しますが、ここで政の命を狙って訪れたのは、刺客一族・朱凶(しゅきょう)でした。
(単行本1巻 第3話「身代わり」)
ここで政と漂との回想シーンがあって、漂は政にこう言います。
「大王様 もしも私が倒れた時は信におつかまり下さい
あいつはきっと 誰よりも高く翔ぶ!!!」
これはキングダムの中の名シーンの一つですが、ここで朱凶の徐完(じょかん)を切り伏せることに成功します。
ただこの刺客の朱凶の徐完にとどめを刺したのは、政自身でした。
(単行本1巻 第4話「反乱軍の手」)
繆公の避暑地にてムタを討つ!
その後、危機を脱した政と信、そして河了貂(かりょうてん)は、昌文君との合流地点である400年前の秦王・繆公(ぼくこう)の避暑地に向かいます。
そこで信たちは南越(現在の中国南部からベトナムあたり)のベッサ族の戦士・ムタに襲われることになります。
(単行本2巻 第10話「油断」)
ムタは独特の風貌をしていて毒矢の使い手で、その強さは人間離れしているというウワサが立つほどでした。
最初は圧力を感じないために「こいつは弱ェ!」と思っていた信でしたが、吹き矢を向けられると体がムタの毒矢に反応して汗が噴き出してきます。
相手の殺気に押される信。
しかし「退がるな 信っ!! 不退こそお前の武器だぞ!!」
この政の激によって、ムタの殺気の呪縛から解放された信。
徐々に強さを発揮していった信は、ついにムタを倒すことに成功します。
(単行本2巻 第12話「忠臣」)
咸陽にて左慈を討つ!
そして山の民を味方につけることに成功した政たちは、咸陽を目指して3千の軍をもって進軍を開始。
迎え撃つのは政の弟・成蟜(せいきょう)と竭氏(けつし)が率いる8万の軍勢。
まずは山の民に扮した政や信たちは、過去の盟を復活させたいと申し出て、竭氏の味方になることを装(よそお)います。
無事に城門が開いて咸陽の城内に入る政たちでしたが、そこから成蟜・竭氏軍との戦いに入っていきます。
そして作戦が実行に移されますが、それは秦王・政が敵を引き付けているうちに、信たち別動隊で本殿の成蟜を討つというものでした。
信たち別動隊は右龍(うりゅう)と呼ばれる回廊を通りますが、ここで立ちはだかったのは左慈(さじ)。
左慈は肆氏(しし)の片腕にして竭氏(けつし)の人斬り長と言われていて、暗殺者として暗躍していたものの生え抜きの武人でもあり手ごわい相手でした。
そんな左慈にも恐れることなく向かって行く信に対して、壁は驚きを隠せません。
そして信を援護する壁でしたが、しかし左慈に切り伏せられる壁。
信も多くの傷を抱えて脳しんとうを起こしながらも、脳しんとうが収まっての最後の一刀で左慈を切り伏せることに成功します。
(単行本4巻 第35話「合力」)
ランカイを討つ!
そして本殿の成蟜(せいきょう)の元にたどり着いた信たちは、ランカイという化け物と戦うことになります。
ランカイは成蟜が「珍種の猿の赤子」として闇商人から買い受けた人物ですが、わずか数年で巨大な化け物に成長したとのことで、強力な腕力の持ち主でもあり、剣で切ることもできない皮膚をそなえています。
ランカイに弾き飛ばされた信は、しばらく身動きが取れず、その間は山の民のバジオウたちがランカイと戦っていました。
そして漂や政の夢を見ていた信が気が付くと、ランカイと戦い始める信。
しかし剣での攻撃が効かずに困惑しているところで、壁が剣の本質について語り始めます。
「剣とは500年の争乱が育んだ最強の武器だ」
「剣で倒せぬ相手無し!全ては使い手しだい!!それが剣という武器の本質だ」
そこから「突き」という手段を思いついた信は、バジオウたちに5秒ランカイを止めるように伝えます。
そして止まったランカイの真上から、ランカイの左肩あたりに剣を突き通すことに信は成功します。
(単行本4巻 第41話「決定打」)
本来の性格は弱気と公式ガイドブックに記載のあるランカイ。
その後は信の目を見て、ランカイは戦意を完全に喪失することになります。
(単行本5巻 第42話「夢幻」)
キングダム信が初陣で倒した敵武将は?
魏の歩兵隊長を倒す
そして信は初陣を迎えます。
魏との戦い、蛇甘(だかん)平原の戦いで歩兵となった信は、魏の歩兵軍と手始めに戦います。
岩陣(がんじん)という盾と槍を使った防御の陣をしく魏の歩兵軍に対して、大ジャンプから魏の歩兵軍の内部に突入。
その後に信は、魏の歩兵軍の最前列に戻って突破口を開くことに成功します。
そして戦いを続ける中で、信は魏の歩兵軍の隊長との一騎打ちにのぞみ、見事に一刀で討ち取ることに成功します。
(単行本6巻 第55話「伍の戦い」)
魏の戦車長を討ち取る!
その後、魏は中華最強と自負する「装甲戦車隊」を投入してくることになります。
車輪の横から刃が出ている戦車隊は、歩兵では手の出しようがないと信は判断します。
その後は羌瘣の策によって、死体を積み上げて盾や槍で守りを固めることで戦車隊の攻撃から逃れることに成功。
そして一隊の戦車隊を横転させて、馬を手に入れた信は、槍を戦車の車輪に投げつけることで戦車を破壊。
信は投げ出された戦車長の首をはねることに成功することになります。
(単行本6巻 第58話「一騎打ち」)
その後、信は大将首を狙って戦いに突入していきますが、麃公(ひょうこう)将軍をサポートしようとする壁の前を横切ると同時に、敵を討ち取っています。
(単行本7巻 第67話「将の才力」)
ただこの敵が武将クラスだったのかは定かではありません。
麻鬼を倒す!
また戦いの中で麃公(ひょうこう)兵を削る魏の呉慶将軍でしたが、麃公を孤立させた上で朱鬼(しゅき)と麻鬼(まき)という二人の将を配置して、麃公の首を取ることを画策します。
その朱鬼と麻鬼の前に現れた信は、麻鬼と戦いを始めます。
二人とも斬ろうとしていた信でしたが、麻鬼もなかなかの強さで信は一人を相手にするのが精いっぱいでした。
戦う内に麃公が迫ることに麻鬼は焦ったのか、攻撃が雑になってきたところで、信は大きく飛び跳ねて麻鬼を一刀両断。
ここに麃公将軍が訪れて朱鬼を討ち取ることに成功します。
(単行本7巻 第70話「両雄」)
信は政を狙う刺客を討つ!
その後、刺客集団が政を狙って襲ってきます。
(単行本8巻 第83話「蚩尤」以降)
そして信は堅仙(けんせん)という刺客集団を次々と討ち取ることに成功。
(単行本8巻 第84話「刺客急襲」~第85話「羌瘣舞う」)
その後に朱凶と出会う信は、一人の朱凶を一閃(いっせん)で簡単に討ち取ることに成功します。
(単行本9巻 第87話「千年の名」)
そこからは信は羌瘣(きょうかい)と戦うことになりますが、号馬(ごうま)という刺客集団が政や信、羌瘣を含めた全員を狙ってくると、羌瘣と信は協力して号馬を倒します。
しかし羌瘣は呼吸が途切れてしまい、信は動けない状況で、号馬3人と朱凶1人が残った中で政は命を狙われることになります。
そこに現れたのは昌文君。
昌文君は号馬を一刀両断して、政を救い出すことに成功します。
(単行本9巻 第91話「本領」)
馬陽攻防戦で信が討ち取った敵武将は?
敵将・馮忌を討ち取る
また王騎将軍が亡くなることになる馬陽(ばよう)での攻防戦。
ここで秦軍の総大将となった王騎は、戦いの序盤戦で信に任務を授けることになります。
敵将・馮忌(ふうき)を討ち取ること。
戦(いくさ)を効率よく進めるための一つの方法として、王騎将軍は敵の有能な武将を殺していくことを挙げます。
そして王騎将軍が目をつけた敵将は、戦局分析に非常に長けた馮忌という将軍でした。
秦の左軍一万が趙の右軍二万を攻撃している間に、百人隊の信たちが側面から突入して馮忌を討つ。
これが王騎が描いた絵図でした。
そしてこの時、王騎は信が率いる部隊を「飛信隊」と名付けました。
(単行本12巻 第120話「任務」)
そして敵将・馮忌に迫る飛信隊は、百人を半分に分けて馮忌に迫ります。
飛信隊が距離を詰めると、再び距離を取る馮忌。
馮忌を追いかける飛信隊に、秦の左軍の干央(かんおう)と壁が合流。
干央たちが馮忌軍と戦う間にスキを突いて信がジャンプ一番!
馮忌が信を見て振り返ったところで、信の刀が馮忌を一刀両断。
ここに王騎に任された任務を信が果たすことに成功します。
(単行本12巻 第129話「飛矢」)
魏加を討ち取る!
しかしここから趙軍を追い詰めようとする王騎将軍でしたが、李牧の巧みな情報封鎖により王騎将軍は逆に窮地に陥ることになっていきます。
そして李牧に追い詰められた中で、王騎将軍は龐煖(ほうけん)と一騎討ちをしていましたが、魏加(ぎか)の矢がひそかに王騎を狙っていました。
「汚れ役としてでも爪痕を残したい」
そう考えていた魏加は王騎が龐煖を切り伏せようとしたその時、その矢を王騎に打ち込むことに成功してしまいます。
その魏加の矢によって逆に龐煖に矛を突き刺されてしまった王騎。
(単行本16巻 第169話「死線」)
そんな魏加に対して「ざけんな てめェ!!!」と叫んで魏加を斬り伏せたのが、他でもない信でした。
(単行本16巻 第170話「天下の大将軍」)
しかし王騎はここからまだ龐煖を攻撃していき、死地を脱して信に将軍の見る景色を教えていきます。
ここから何とか王騎や信たちは死地を脱しましたが、いかんせんその受けた傷の大きさゆえに王騎は息を引き取ることになります。
そしてこの時、信は王騎将軍から矛を受け継ぐことになっていきます。
(単行本16巻 第172話「継承」)
山陽攻略戦での信の武功は?
王賁と競いながら功を争う!
また秦の中華統一にとって必要不可欠な一戦となったのが、魏の山陽攻略戦。
のちにここを東郡と名称を変えて、ここに秦人を移住させた「山陽東郡宣言」は、これからの秦国が領土拡大に本腰を入れるという宣戦布告でした。
この戦いで信は同世代のライバル王賁(おうほん)と出会うことになります。
(単行本17巻 第180話「前哨戦」)
ここで飛信隊と王賁率いる玉鳳隊はお互いに武功を上げまくっていきますが、信がどの武将を討ち取ったのか?
その点は定かではありません。
(単行本17巻 第183話「第三勢力」)
城内の敵将を倒す!
そして本格的に山陽攻略戦が始まると、その総大将となったのは蒙驁(もうごう)将軍。
ここで出会った王賁や蒙恬と共に山陽攻略を進めていきますが、城攻めでは王賁が井闌車(せいらんしゃ)を使って活躍していきます。
そして近利関(きんりかん)という城を攻める時、飛信隊はその井闌車を使って城壁に登って戦いを繰り広げていました。
城内に入りこむことに成功した飛信隊は、偶然ですが名のある魏将の舞台と遭遇。
これを撃破したことでこの戦いでは王賁、蒙恬よりも飛信隊は大きな武功を上げることになりました。
ただ魏将の名はここでも記されてはいません。
(単行本18巻 第195話「近利関の夜」)
廉頗四天王の輪虎を倒す!
そして山陽攻略戦を戦っていく中で、敵将として立ちはだかったのは元趙三大天の廉頗(れんぱ)将軍。
元々は趙の将軍だった廉頗は、悼襄王から逆恨みを受けて遠征中にも関わらず、大将という地位をはく奪されることになりました。
この一件で廉頗将軍は趙から魏に亡命。
3年は一度も魏軍を率いることはありませんでしたが、この秦の侵略に対して廉頗は戦場に立つ意志を示すことになります。
秦の蒙驁将軍はその廉頗に一度も勝っていませんでしたが、蒙驁は歩兵に化けて陣内を徘徊している中、ひょんなことから信と出会い、最後に勝てば総勝ちだと励まされることになります。
(単行本19巻 第199話「不思議な癖」)
そんな中で秦軍の千人将が次々と殺害されるという事態が発生。
それは廉頗四天王の一人、輪虎という武将によるものでした。
戦場で輪虎と向き合うことになった信たちは、蒙恬は楽華隊、玉鳳隊、飛信隊の三部隊で輪虎を討ち取ることを慰安します。
まず蒙恬率いる楽華隊が狙うのは輪虎兵。
最も血を流すこのつぶれ役を、蒙恬は自ら買って出ることになります。
そして飛信隊と玉鳳隊は輪虎本陣目がけて突入。
ついに輪虎と信・王賁は、相まみえることになっていきます。
二対一で戦う信たちですが、しかしその初戦では輪虎を討ち取ることができないまま退却することになっていきます。
しかし限界を越えられそうな信の姿をここで見ることが出来ましたし、輪虎は左手の指を失うことになっていきます。
(単行本21巻 第219話「越える」)
その後、「輪動(りんどう)」という特殊戦術を操る輪虎は、すさまじい突破力で秦軍を撃破。
そこに現れたのが飛信隊で、ここから信と輪虎は一騎討ちをすることになっていきます。
ついに股(もも)を剣で刺される信。
足のふんばりが不可欠な馬上での剣撃で、それは致命的かと思われましたが、そこから輪虎を馬上から引きずり下ろすことに信は成功します。
その後、一騎討ちに割り込んで来ようとする魏兵を倒そうと、飛信隊の楚水が動きます。
魏兵を倒した楚水は輪虎の目の前に立つことになりますが、楚水の殺意を感じた輪虎は反射的に楚水を斬ります。
輪虎の注意が信から外れたその一瞬。
それはまばたきほどの瞬間でしたが、それを信の体は逃すことなく、輪虎を切り伏せることに成功します。
(単行本22巻 第230話「刹那」)
信がもう立ち上がれないと思っていた輪虎は、しかしまだ命脈を保っていて、信との戦いをまだ繰り広げていくことになります。
二人の戦いが続く中で、しかし輪虎は「僕の役目は終わっていたのかも知れませんね」。
そう思った時に輪虎は心が折れたのか、そこから信の剣が輪虎の胸を貫くことになります。
(単行本22巻 第231話「天の計らい」)
小国を救うために敵部隊を屠る
また山陽攻略戦が終わって、楚との国境を守っていた飛信隊は東の先端・東金(とうきん)を目指して行軍していました。
その行軍の途中で、徐(じょ)という国の子供が茂みから現れます。
その徐という小国が韓の軍隊の襲撃を受けているということで、信はその徐に向けて歩みを進めていきます。
戦う必要のない戦(いくさ)。
そして命令違反ではありますが、飛信隊の副長・楚水(そすい)はそんな信を見てこう言います。
「これが信殿のいい所でもある」
そして韓軍との戦闘に突入した飛信隊。
虚を突かれて混乱している韓軍を一気に叩きつぶすべく河了貂(かりょうてん)が指示を出します。
そして韓軍の大将・馬関(ばかん)が現れると、信はこの馬関を一撃で屠(ほふ)ることに成功します。
(単行本24巻 第258話「徐の生業」)
合従軍戦での信の武功は?
万極を討ち取る!
そしてあの合従軍が起こることになります。
斉が抜けたとはいえ、趙・楚・魏・韓・燕。
この五国が同時に秦に攻め込んでくるという事態が発生します。
迎え撃つ秦は、国門・函谷関で合従軍を迎え撃ちます。
そして信は麃公軍と戦うことになり、麃公軍の後方が趙軍に迫られた時、信は軍の流れを逆走して麃公軍の後方に向かいます。
そこから後方の麃公軍と共に趙軍との戦いに挑んでいきます。
相対するのは万極軍。
万極自身も長平の戦いの犠牲者でしたが、この万極軍は長平の戦いの遺族・遺児だけで構成された軍隊で、長平の呪いそのものでもありました。
長平での苦しみを受けた万極に、信は少し同情します。
そして万極は出口なき闇で、永劫に呪い合い殺し合うことがこの世の真理だと語ります。
しかし信は政が中華統一を目指していること。
そのことにより戦争を無くそうとしていることを信は語り始めます。
ここで万極たちの苦しみに少し悩んでいたかのような信は吹っ切れることになります。
そして信は万極と戦い続け、人の真理について言い争う中で、馬上から大ジャンプ。
「てめェの痛みはしょってってやる だからお前はもう 楽になりやがれ」
そう叫びながら信は万極を討ち取ることに成功します。
(単行本27巻 第287話「人間すべて」)
この後、函谷関防衛戦は媧燐の打った手を王翦が破り、函谷関は守られることになりましたが、李牧は別の一手を打っていました。
何と李牧は咸陽に至るため函谷関を経由しない「南道」ルートに兵力を注ぎ込みます。
そこで小さな城を次々に落としていく李牧軍。
そこに麃公(ひょうこう)将軍と共に飛信隊が背後から李牧軍を攻撃していきます。
李牧本陣に迫る麃公。
しかし現れた龐煖の手によって、麃公は討ち取られることになってしまいます。
(単行本30巻 第325話「前進」)
傅抵を倒す
ちょっとタイミングが噛み合ってきました( ・∀・)ノ
キングダムで言えば信が傅抵に
対して空回りしてたけど羌瘣の
アドバイスを思い出して傅抵を
ぶっ飛ばした感じです‼️ pic.twitter.com/36kQjRhKOW— れお (@reo1011reo) October 9, 2018
また蕞(さい)での攻防戦に突入してから趙の傅抵(ふてい)が登場。
この傅抵はスピードスターとでも呼びたくなるほどの速さの持ち主で、傅抵本人は三大天の最後の座を射止めるつもりです。
最初は信も傅抵のスピードに困惑しますが、速さで羌瘣(きょうかい)に匹敵すると考えた時、羌瘣から教わったことを思い出します。
羌瘣は信が空振りするように誘っているとのことでしたが、信はそこから誘いに乗らないという手に出ます。
そして逆に傅抵を誘い込んで、信の剣が傅抵の胴を捕らえます。
しかし傅抵もギリギリのところで剣で防御していたようで、信は傅抵を討ち取るまでは至りませんでした。
(単行本31巻 第337話「三大天となる男」)
その後も飛信隊は、蕞の城を攻め上る敵軍を次々に葬っていきますが、敵軍に城門を開かれてしまい蕞が陥落したかに思われたその時、ついに蕞に山の民の軍隊が到着!
山の民が合従軍との戦いを制し、合従軍の完全敗北がここに成立することになります。
(単行本33巻 第352話「不抜」)
著雍での戦いでの信の武功は?
霊凰を討ち取る!
また秦が山陽を奪取してから、山陽の先にある著雍(ちょよう)を奪取すべく、秦は騰を総大将に動き始めることになります。
ここに飛信隊と王賁率いる玉鳳隊が合流。
敵軍・魏には合従軍でも苦戦させられた呉鳳明(ごほうめい)がいるとともに、別に三軍が魏の援軍として到着。
この三軍は魏火龍七師(ぎかりゅうしちし)のうちの三人。
冷酷無比な軍略家の霊凰(れいおう)、あげた武将の首は百を超すと言われる剛将・凱孟(がいもう)、そして魏国史上最強の槍の使い手である柴伯(しはく)。
この三人が秦の前に立ちはだかることになります。
そしてこの著雍攻略戦では、王賁が敵軍を倒すための戦略を披露。
それは秦の三軍で呉鳳明本陣を「同日同刻」に撃破するというもので、その一軍に飛信隊は組み込まれることになります。
そして当初は剛将・凱孟と相対して一騎討ちを繰り広げていた信でしたが、ここで凱孟軍を退けると王賁の戦略を遂行すべく飛信隊は呉鳳明本陣に突撃。
羌瘣が呉鳳明を討ち取ったかに思えましたが、それは呉鳳明の影武者でした。
そこから信は逃げる敵軍を追いかけると、そこにいたのは呉鳳明と霊凰。
信はどちらが呉鳳明か分からない中で、呉鳳明はとっさに霊凰のことを「鳳明様」と呼びます。
そして信の矛は霊凰をとらえて一閃。
人違いではあったにせよ、ここに信は魏火龍七師の一人・霊凰を討ち取ることに成功することになります。
(単行本37巻 第401話「これからの戦国」)
信の嫪毐の反乱での武功は?
樊琉期の右腕を斬る!
また山陽の長官となったのは政の母である太后の性の相手をしていた嫪毐(ろうあい)という人物でしたが、この嫪毐と太后は太原(たいげん)という地で毐国(あいこく)を作ることを宣言してしまいます。
たかをくくっていた毐国宣言でしたが、毐国は楚ともつながりを深くして、他の列国も秦の国力が削られるのは好都合と毐国を太らせようと目論んでいました。
そしてこの時、太后と嫪毐の間には二人の子供も生まれていましたが、このことが外部に知れていました。
楚から潜り込んでいた虎歴(これき)はその事実を利用して、咸陽に向けての挙兵か?はたまた太后、嫪毐と二人の子供の首をはねて咸陽に送りつけるか?
二つに一つの選択を太后に迫ることになります。
そこで太后も覚悟を決めて、挙兵して咸陽を攻め落とすことに同意しますが、ここで政は飛信隊という矢を放つことになっていきます。
それは昌平君からの暗号があったことで成立したことでしたが、反乱軍は国門・函谷関を抜けて咸陽を攻め込んできて、ここに呂不韋が内部から城門を開かせるという展開になります。
城内に反乱軍が入られる展開となって、ここから飛信隊は戦いに参加していきますが敵兵の方が数が多く劣勢に。
しかしそこに呂氏四柱という立場だった昌平君の直下兵が現れて、反乱軍を鎮圧していきます。
そして「世話になった」
キングダムで有名なこの言葉を放って、昌平君は呂不韋と袂(たもと)を分かつことを決断することになっていきます。
昌平君が反乱軍鎮圧に加わったことは大きなことでしたが、しかし反乱軍は政の子供を狙って行軍。
樊琉期(はんるき)たちが宮女の向たちに近づいてきますが、宮女の陽が向たちを逃がします。
ここで陽は時間稼ぎをしようとしますが、そこに信がようやく到着!
陽を斬ろうとした兵士を信は斬り伏せることに成功します。
その後も樊琉着率いる反乱軍を、信は一人で鎮圧していきます。
樊琉着も左手を信に斬られて失うことに。
黒幕の呂不韋のことを吐かせるために、信は樊琉期を討ち取ることはしませんでしたが、信は反乱軍の魔の手が政の子供に及ぶことを防ぐことに成功しています。
(単行本40巻 第429話「将の人望」)
黒羊戦での信の武功は?
慶舎を討ち取る!
そして次の黒羊戦で信は、李牧を模擬戦で破ることもある趙の誇る本能型の武将・慶舎を討ち取ることに成功します!
桓騎を総大将として戦いを進めることになった黒羊戦。
ここで信はなぜか桓騎に対する拒否反応を示しますが、実戦に入ると飛信隊は秦軍の右を担当することになります。
飛信隊は当初は紀彗軍の劉冬と馬呈に翻弄されたものの、秦軍の右の戦場で飛信隊は敵陣を押し込むことに成功。
ここから河了貂はこの優位を全軍に広げるために、軍の9割を中央丘に向けます。
その状況から桓騎が動くかと思いきや、この有利な状況でしかし桓騎は身動き一つ取らないという決断を下します。
そのことに焦(じ)れたのは、敵将・慶舎。
飛信隊を抹殺すべく、慶舎自ら軍を率いて飛信隊に襲い掛かります。
しかしその慶舎目がけて、桓騎はゼノウ一家を突入させます。
ここで桓騎は慶舎を討ち取るかと思われましたが、紀彗たちの活躍もあって慶舎はゼノウ一家の包囲から離脱。
その慶舎の動きが視界に入ったのか、ここから飛信隊は慶舎を狙いに行きます。
慶舎の近辺を守る敵兵も屈強でしたが、「俺の背を見て戦え!」という信の激に飛信隊は応えていきます。
そして何とか慶舎との一騎討ちまでたどり着いた信でしたが、慶舎の刃は軽いものではありませんでした。
二人が何度も打ち合いを演じている中で、信が想像していた以上に大きく成長していることを慶舎が感じたその時、信は慶舎を剣で斬り伏せることに成功します。
(単行本44巻 第472話「凶」)
鄴攻めでの信の武功は?
列尾攻めに成功する!
次に秦の鄴(ぎょう)攻めでは、信はどのような武功を上げたでしょうか?
ここでの信の武功は、列尾城を落としたことに始まります。
この時は山の民と共に列尾城を攻めた飛信隊。
仁と淡の弓矢兄弟たちの初陣があり、この戦いでは信は王騎から受け継いだ矛も初めて使うことになりました。
そんな戦いの中、しかしこの列尾城を飛信隊と山の民の軍勢は半日で落とすことに成功します。
(単行本47巻 第509話「矛の継承者」)
ただこの列尾城はあえて弱く造られていたことがのちに判明。
負ける戦いに興味のない総大将の王翦(おうせん)は、ここから自らの戦略をもって鄴攻めを続けることになっていきます。
岳嬰を討ち取る!
そして飛信隊は尭雲(ぎょううん)の軍とも戦いますが、羌瘣が大活躍して尭雲軍を大いに打ち破ったものの、信は尭雲を討ち取ることはありませんでした。
その後、趙左翼の将の中で力が劣ると見られた岳嬰(がくえい)を飛信隊と玉鳳の二部隊で攻めることが決められます。
岳嬰の主(あるじ)は慶舎であり、この慶舎を信は討ち取っていますので、岳嬰にとって信は主を討ち取った憎っくき相手。
そこで王賁は、信をおとりにした上で玉鳳が岳嬰の首を取るという作戦を提案。
岳嬰軍は対する飛信隊に対して猛攻撃を仕掛けていきます。
しかし前線を突破した信は岳嬰本体を視界に捕らえますが、それは逆もまた同じこと。
岳嬰も視界に信を捕らえて怒りに燃えていました。
今は亡き慶舎のことを思い出す岳嬰。
そして二人の前が開けた瞬間、岳嬰が信めがけて突進していきます。
ここで何かを考えていたのか、うつむいている信。
しかし信の矛が一閃すると、岳嬰の胴は天高く舞い飛ぶことになっていきます。
(単行本52巻 第560話「信の間合い」~561話「一刀の衝撃」)
趙峩龍を討ち取る!
その後、飛信隊が送られた秦右翼側は右翼総大将の亜光が討たれて重傷となりました。
しかしその後は秦軍総大将の王翦(おうせん)からは何の指示も発せられることがありませんでした。
苦悶(くもん)する信と王賁たちでしたが、王賁から信に対して「隊の覚醒」について話がありました。
その翌日。
示し合わせたわけではありませんでしたが、信と王賁は自軍に対して語り掛け激を飛ばし、士気の爆発を引き出すことに成功します。
(単行本53巻 第579話「十二日目の朝」から580話「最強の瞬間」)
ただそこから趙左翼軍から王賁が狙われることになってしまいます。
王賁が尭雲から受けた攻撃は雷獄(らいごく)。
それは尭雲本人と、尭雲の率いる部隊・雷雲(らいうん)の中でも腕の立つ上位10人から構成される雷雲十槍(らいうんじゅっそう)で実践する敵将抹殺の術(わざ)でした。
一方的に攻められる王賁。
しかし関常(かんじょう)の声掛けに応じて、内と外からの一点突破から窮地を脱出しようと試みます。
ただ関常が尭雲に討たれようとしたため、王賁はこれを救出に戻ります。
その後、尭雲との一騎討ちで尭雲の右腕を王賁の槍が貫いたものの、尭雲の矛が王賁を捕らえてしまいます。
ただ王賁は斬り伏せられたわけではなく、玉鳳隊が懸命に王賁を救い出します。
瀕死の状態となった王賁でしたが、ここで秦右翼は信を大将にして戦うことを決断します。
朱海平原十四日目の戦い。
ここで飛信隊は趙左翼を動かしている趙峩龍(ちょうがりゅう)に狙いを定めます。
ノーガードのような戦いを繰り広げる飛信隊。
それは危うい仲間を気遣うことなく戦う方法で、これまで飛信隊が絶対に行わなかったやり方でした。
しかしそうでもせぬと趙峩龍は倒せない。
そんな戦いに飛信隊は突入していき、すさまじい攻撃力を飛信隊は発揮していきます。
ただ河了貂(かりょうてん)の狙いはもっと深く、飛信隊の力がこのくらいだと誤解させた上で、信や羌瘣(きょうかい)といった本命が出た時に趙峩龍の読みを上回ることで、一気に趙峩龍を討つ作戦を描いていました。
対する趙峩龍は飛信隊の勢いが強いと見るや、隔砂陣(かくさじん)という防陣を敷くことになります。
趙三大天であった藺相如(りんしょうじょ)に仕えていた趙峩龍と尭雲。
尭雲が藺相如の剣であれば、趙峩龍は藺相如の盾。
つまり趙峩龍の防陣は趙三大天の鉄壁の守りを意味します。
飛信隊の攻勢が止まったかに思えましたが、しかし信はこの隔砂陣を圧倒的な武力によって突破していくことになります。
敵陣を突破した信でしたが、ここから趙峩龍は信たちを狩り場に誘導していきます。
その狩り場に現れたのは、趙峩龍陣営・最強の徐兵団。
それを率いるのは徐肖(じょしょう)、徐林(じょりん)の兄弟でしたが、弟の徐林を信はなで斬りにすることになります。
(単行本55巻 第593話「趙峩龍本陣」)
ただその場は激戦になり、羌瘣が敵の精鋭部隊をせん滅するだけに終わり(それだけでもすごいことですが)、趙峩龍には林の中に逃げられてしまいます。
しかし那貴(なき)たちが、すぐに趙峩龍を見つけて信に報告。
ついに信は趙峩龍との一騎討ちに挑んでいきますが、趙峩龍も藺相如たちの思いを紡ぐ者。
趙峩龍は弱いわけがなくその矛は重さがあるはずですが、しかし思いを紡いでいる点では信も負けてはいません。
しかも中華を統一する秦王・政の金剛の剣だと自認している信は、ついに趙峩龍を討ち取ることに成功していきます。
(単行本55巻 第598話「紡ぐ者」)
龐煖を討ち取る!
そして朱海平原の戦いも佳境に入る中、飛信隊は趙左翼を抜けてくることに成功。
趙中央軍を挟撃することに成功することになります。
李牧本陣に迫る飛信隊。
そこに巨大な矛と共に現れたのが龐煖(ほうけん)でした。
(単行本57巻 第619話「李牧本陣」)
ご存知のように秦にとっての龐煖は、王騎将軍や麃公(ひょうこう)将軍を討たれた憎っくき相手。
また古くは六将・摎(きょう)も龐煖の前に討ち取られています。
そんな龐煖にここで最初に対峙(たいじ)したのは羌瘣(きょうかい)でした。
武の極みの淵に立つ龐煖に対して、羌瘣はこれまでより深い呼吸で巫舞を舞おうとします。
命を投げ出すほどの深みに羌瘣の意識は沈んでいきます。
当初は攻勢を強めて龐煖の左手の指を落とすことに成功した羌瘣でしたが、しかし体のサイズの違いもあり、足をつかまれてしまった羌瘣は龐煖に振り回されてしまいます。
地に叩きつけられてしまう羌瘣でしたが、飛信隊が助けに行くと龐煖は信に向かって羌瘣を投げつけます。
そこから信が龐煖の前に立ちはだかっていきます。
そして龐煖が求道者であり、人の代表であることが李牧の口から語られていきます。
では求道者とは何か?
それは人を越えし”模”を天下に示すこと。
そして求道者の一人でも神に近い領域に立つ時、人は今までと違う上の存在に変化し、争いを止め苦しみの世から完全に解放されると本気で信じていることがこちらも李牧の口から語られます。
そんな求道者・龐煖の求めている道というのは、武神にならんとする道ということも明らかになります。
しかし個で武の結晶となった龐煖に対して、信は関わる人間達の思いを紡(つむ)いで束にして戦う力を内に秘める将の代表です。
龐煖の攻撃を信は受けてしまいますが、それでも何度も立ち上がる信。
限界に見えたかと思いきや、それでも立ち上がる信に趙陣営からも驚きの声が上がります。
龐煖も信の抵抗に疑問を感じていきます。
なぜ信たちが龐煖の刃(やいば)に抗(あらが)えるのか?
己が求めていた道が間違っていたのか?
いや、そもそもそんな道など無かったのではないか―――
そんな想いが龐煖に一瞬よぎりますが、そんなことは断じてないと信との一騎討ちに再び身を投じる龐煖。
しかしここで龐煖の想いが一瞬ゆらいだことが影響したのか、龐煖の矛が信との一騎討ちで折れてしまいます。
折れた矛で信を一突きする龐煖。
しかしこれを信が交わすことに成功して、信が王騎の矛を一閃(いっせん)。
龐煖は信の攻撃を矛で受け止めるものの、信の持つ王騎の矛は龐煖の矛ごと龐煖の体を斬り伏せることに成功することになります。
(単行本58巻 第627話「道の行方」)
まとめ
『キングダム』、信がついに李信を名乗り、ドアタマの伏線回収。
鳥肌とまらんかった。
ワンピースはジンベエ仲間になるし、千堂はゴンザレスと闘ってる。
コロナでツライ時期だけど、少年マンガでこんなに毎週ワクワクしてるのはいつぶりだろうか。
エンタメ業界、ありがとう。 pic.twitter.com/PJfVut6po2— TSURU(鶴 圭太) (@TSURU_JTE) April 30, 2020
お疲れ様でした。
長くなりましたが、ここまで「李信」そして「将軍」となったキングダムの信が討ち取った敵将や武功が何巻に描かれていたのか?について振り返ってきました。
改めて読み返してみると、信や飛信隊はかなり危機的な状況を乗り越えて今の地位を築いていることが分かります。
限界を超えることの凄さや決してあきらめない心の強さなど、信には魅力が詰まっていますが、ここからの信は大将軍になるまでにどんな武功を刻んでいくでしょうか?
これから王賁や蒙恬としのぎを削りながら成長していく姿も楽しみですし、将軍になってからの活躍にも期待ですね。
それではこれでキングダム信の武功や倒した武将に関する考察を終わります。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!