キングダムの蚩尤は実在した?巫舞や掟や祭の意味を徹底調査!

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キングダムは古代中華を舞台にした大人気漫画です。

このキングダムには羌瘣(きょうかい)という可愛い女性剣士が登場してきますが、この羌瘣は蚩尤という一族の出身者です。

ではこのキングダムの蚩尤とは、どのような一族なのでしょうか?

また史実では蚩尤という一族はいたのでしょうか?

そしてキングダムの蚩尤の巫舞や掟、祭にはどのような意味があるのでしょうか?

こちらではキングダムの蚩尤について、史実に実在したのか?という点や、キングダムの蚩尤の巫舞や掟と祭の意味についてご紹介していきます。

>>羌瘣のかわいいシーンまとめはコレ!<<
 

Contents

   
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キングダムの蚩尤は史実に実在?

さて、まずはキングダムの蚩尤が史実に実在したのか?という点ですが、中国の歴史書「史記」には実在の人物のように描かれている場面もありますし、神話に登場する戦の神とも言われています。

まず史記では、蚩尤は以下のように描写されています。

「神農氏(しんのうし)の治世が続いていたが、しだいに権威は失われていた。

諸侯は争いあって人民をさんざんに苦しめ、神農氏はこれを制圧することができなかった。

そこで黄帝は武器・軍隊の使用法を習得して、服従しない諸侯を征伐した。

他の諸侯はすべて黄帝に従うようになった。

ただ蚩尤だけは、特別凶暴で征伐することができないままだった。

おりから、神農氏炎帝の子孫が諸侯を侵略するという事態がおき、これをきっかけに諸侯はすべて黄帝に帰属するようになった。

(中略)

こうして軍備を整えたあと、ついに炎帝と阪泉(はんせん)の地で決戦を交え、三度にわたる戦闘のすえ、勝利を獲得した。

つづいて蚩尤が黄帝の命令に逆らって反乱を起こした。

黄帝は諸侯の軍勢を動員して、涿鹿(たくろく)の野で戦い、ついに蚩尤を生け捕りにして殺した。」

(引用:史記Ⅰ「覇者の条件」徳間書店)

ちなみに黄帝というのは、徳によって全土を治めた最初の帝王として描かれています。(参考:史記Ⅰ「覇者の条件」P.18)

この黄帝に最後まで逆らっていたのが蚩尤ということになります。

また蚩尤は特別凶暴ということでしたので、徳で人々を治めた黄帝とは真逆の考えで人々を力や恐怖で支配したのかもしれませんが、どうだったのでしょうか?

 

史実の蚩尤は神話に登場する神?

または蚩尤は、神話に登場する神とも言われています。

その姿は人ではないとも言われていて、獣の体に銅の頭、それに鉄の額があるとも言われていたり、いや人の体に牛の頭や鳥の蹄(ひづめ)を持つなどと言われていたりします。

また蚩尤は戦の神と考えられていたり、戦争で必要な弓矢や楯などの武器を発明したのが蚩尤だとも伝えられていて、様々な伝承が伝えられています。

少なくとも史実の蚩尤は、暗殺者集団ではなかったということになります。

 

 
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キングダムの蚩尤とは?

では次にキングダムの蚩尤についてご紹介していきますが、キングダムの蚩尤は千年も続く”幻の暗殺一族”のことを言います。

蚩尤の血を受け継ぐ者は常人にはない特異体質を持つと言われていますし(単行本9巻・第89話「弱点」参照)、この蚩尤は巫舞(みぶ)という舞のような剣技を披露することでも知られています。

そんな特異体質の蚩尤族は、呼吸法を極めているために寿命が元々極端に長いとされています。(単行本62巻・第670話「致命的なこと」)

また蚩尤は「祭(さい)」という儀式により、同族内での殺し合いを行います。

そこでただ一人だけ生き残った人物が「蚩尤」を名乗ることができることになっています。

そしてそのような激しい儀式を元に、千年もの間にわたってその名の質を保ってきたと言われています。

(単行本9巻・第89話「弱点」)

ちなみに千年続いていると言われているこの蚩尤ですが、太古からこの「蚩尤」の名を受け継ぐのはだと決められています。

>>羌瘣の二つのいいことって何?<<
 

蚩尤族はいくつの氏族に分かれている?

またキングダムの蚩尤族は、いくつかの氏族に分かれています。

例えば羌瘣(きょうかい)なら、羌族の瘣という名前なので羌瘣となります。

また羌瘣の仇だった幽連は、幽族の連という名前なので幽連と言われていました。

その他には、蛾族の経(きょう)という人物も登場していました。

このようにキングダムの蚩尤は、いくつかの氏族に分かれているのが特徴で、羌瘣が「祭」に出る頃には19の氏族があったと言われています。

(単行本9巻・第94話「祭」)

 

蚩尤の巫舞とは?

また蚩尤が使う剣技・巫舞(みぶ)というのは、もともとは巫女体質の人が剣を触媒にして「荒ぶる神」をおとして舞い祭って、それを鎮めたところからスタートしています。

「荒ぶる神をおとす」というのは自分の体に憑依(ひょうい)させるという意味なのだろうと、私自身は理解しています。

しかし蚩尤はその舞を、いつからか殺人の術に変化させました。

荒ぶる神を自らの体に憑依させ、術者の意識は陶酔の中で舞い続け、目につく人間を斬殺する。

それが蚩尤の奥義「巫舞」です。

(単行本11巻・第115話「龐煖(ほうけん)」)

 

またこの巫舞を使うと意識が遠のく反面、あらゆる意識が活性化します。

そしてこの巫舞の深さなどは、使う人の蚩尤族としての才能に起因するものとなっています。

(単行本33巻・第359話「巫舞の違い」)

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蚩尤の「祭」の意味とは?

またキングダムの蚩尤族は、「祭(さい)」という儀式によって最後の一人になるまで殺し合いを行います。

ちなみにこの「祭」では、各氏族から2名ずつの候補者が選出されます。

また氏族は合計19なので、19氏族×2名=38名での殺し合いが行われることになります。

そして蚩尤の使う奥義・巫舞は意識を内に向けるものであるため、現世のしがらみや他の人との情などを絶ち切切った方が良いと考えられていたようです。

その現世のしがらみや他人との情を強制的に断ち切るために考えて作られたものが、「祭」だったということになります。

(単行本33巻・第360話「頂上の実力」)

 

「祭」をくぐるだけでは人は狂う?

ただ「祭」をくぐるだけでは、人は狂うようです。

というのもキングダムでは、幽連と羌礼が「祭」をくぐり抜けた人物として登場してきました。

しかしこの2人は祭をくぐり抜けた後に、人格が崩壊しています。

実際に幽連は魏の王に抱えられたものの、手に負えなくなった魏王から追放されていました。

また羌礼も登場した当初は羌瘣の殺害を狙ったり、飛信隊とモメたりしていました。

のちにこの羌礼は、ともに戦った羌識のことを思い出して人間性を取り戻しましたが、仲の良かった人を手にかけるということはその人の心に大きな暗い影を落とすと言えます。

この「祭」がいつか終わって欲しいな~と思いますが、「祭」が終わる時は訪れるのでしょうか?

>>キングダム羌礼は史実に実在?<<
 

蚩尤となった人物のその後は?

また「祭」をくぐり抜けて蚩尤となった人物は、その後にどうなるのでしょうか?

蚩尤となって外に出た後は、いつの時代でもどこかの国のお抱えとなり、その一族も繁栄していたようです。

ただ先ほど書いたように蚩尤となった幽連は、魏王に抱えられながらも人格が崩壊してしまっていて、追放されることになっていました。

(単行本33巻・第357話「脱走者」)

もしかするとそれまでの蚩尤も祭をくぐって、幽連と同じような心理状態となってしまい、手が付けられない状態となった可能性はあったのかもしれません。

そう考えるとやはり「祭」はどこかでやめた方が良いのでは?と思うんですけど、蚩尤が掟を改める時は訪れるのでしょうか?

>>キングダム幽連は史実に実在?<<
 

キングダムの蚩尤の厳しい掟とは?

またキングダムの蚩尤は、次のような厳しい掟があったと言われています。

  • 祭では手を組んで戦うことは固く禁じられていること(単行本9巻・第95話「掟」)
  • 祭での敗者は一人残らず骸(むくろ=死骸)になること(単行本9巻・第95話「掟」)
  • 蚩尤の里の外で生きられるのは一人だけであること(単行本61巻・第666話「闇の淵」)

ただ1つ目の掟について、羌瘣が参加するはずだった祭で幽連の手によって破られていました。

しかし全氏族の長(おさ)たちは、羌瘣と羌象の力があまりにも抜きん出ていたために、この掟が破られたことを黙認しました。

千年続いたとされる掟が簡単に破られたことに対して羌瘣が激怒しましたが、その気持ちは充分に理解できるものと言えますね。

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キングダムの蚩尤が使える術とは?

またキングダムの蚩尤に伝えられる術がいくつかあります。

  • 病気を治す術
  • 他人が死亡した時に生き返らせる術
  • 薬を作る術
  • 石の力を見抜く術

 

蚩尤は病気を治せる?

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(引用:キングダム)

まずは蚩尤には人の病気を治せるような術があって、羌瘣は上の画像のように信の病気を治すような場面がありました。

羌瘣が手をかざすだけで、信の呼吸が落ち着いています。

戦いの場面で仲間を助けるために、蚩尤はこのような不思議な術を身に付けていたのかもしれませんね。

(単行本9巻・第92話「秘密」)

 

蚩尤は死んだ人を生き返らせることができる?

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(引用:キングダム)

また羌瘣は信の命を救うために、「呼び戻しの術」を使ったこともありました。

この術を使うことで死んだ人を生き返らせることが可能ですが、死亡後に時間がたつほど生き返らせることは難しくなります。

またこの術を使った場合、その人は寿命を大幅に失うことになっています。

(単行本58巻・第630話「天地の間(はざま)」から、羌瘣が呼び戻しの術を使う場面が描かれています。)

 

蚩尤は薬を作れる?

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(引用:キングダム)

また蚩尤は怪我を治す薬を作ることもできます。

羌瘣は信が輪虎との戦いで負傷した時、上の画像の秘薬を信に塗ってあげていました。

これは羌族の村に伝わる秘薬で、特別な薬草を調合して作るもののようです。

この山陽の戦いでは、羌瘣も行軍中に貝殻一つ分しか作れませんでした。

ちなみにこの秘薬は、強すぎてたまに拒絶反応が出るもののようです。

(単行本21巻・第223話「欠落」)

しかし信には拒絶反応は出なかったようで、かなり深手の傷を負っていた信でしたが、薬を縫ってもらった翌日にはピンピンしていました。

ですので羌瘣のこの秘薬は、かなりの効力がある秘薬と言えます。

 

蚩尤は石の力を見抜ける?

また羌瘣は、石にお守りなどの力があれば「見れば分かる」と言っていました。

他の蚩尤族にそのような力があるのかは分かりませんが、蚩尤なら石の力を見抜く能力があるのかもしれませんね。

(単行本45巻・おまけマンガ)

 

蚩尤は剣の名前に色がつく?

また蚩尤の剣士が持つ剣には、それぞれ名前がありました。

  • 羌瘣・・・緑穂(りょくすい)
  • 幽連・・・赤鶴(せきかく)
  • 羌象・羌礼・・・白鳳(はくほう)

このようにそれぞれの剣の名前には色が入っていましたね。

この色にもそれぞれの意味があるのかもしれませんが、現時点ではキングダムでは明らかにされていません。

 

 
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キングダムの蚩尤は実在した?巫舞や掟・祭の意味は? まとめ

ここまでキングダムの蚩尤は史実に実在したのか?という点や、蚩尤が使う巫舞や掟・「祭」が行われる意味などをご紹介してきました。

史実での蚩尤は暗殺者集団ではなく、徳で人の世を収めた黄帝に反乱を起こした人物として描かれています。

また蚩尤は神話に登場する神とも言われていて、蚩尤の史実には諸説あることが分かりました。

そしてキングダムの中では千年もの長きに渡って闇の世界で君臨してきた幻の暗殺一族として描かれていますが、身内同士でも殺し合う「祭」という非常に厳しい掟が存在していました。

そんな蚩尤は奥義・巫舞を使いこなしますが、この巫舞を使う羌瘣は「人ではない」とも言われるほど、群を抜いた剣の達人として活躍を続けています。

ただ個人的には人格を崩壊させる可能性が高い「祭」は、中華統一後に平和が訪れてから終わって欲しいと思いますが、そのような展開は描かれるのでしょうか?

それでは以上で、キングダムの蚩尤は史実に実在したのか?という点や、巫舞や掟・「祭」が行われる意味のご紹介を終わります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

 
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