キングダムは秦王である政と、ひょんなことから政と出会うことになった信が中華統一を目指す古代中華の物語です。
ここに出てくる信という主人公は幼なじみの漂(ひょう)と腕を磨いていましたが、その漂は秦王・政に似ていることから影武者として登用されたことが明らかになります。
そして漂の仇討ちを胸に秘めながら戦場で様々な武功を上げながら成長していき、現在はついに将軍の位についています。
またこの信はキングダムの中で最強とも評されていた龐煖(ほうけん)を倒すことについに成功しましたが、信の武力は最強と言えるでしょうか?
ここでは信の武力が最強なのか?
その強さの秘密や魅力についても語っていきたいと思います。
それでは最後までお楽しみください♪
Contents
キングダム信とは誰なのか?
戦争孤児で身分は下僕だった!
信は元々は戦争孤児で、集落の長に養ってもらっていました。
当時、戦争孤児は奴隷になるのが普通でしたが、しかしその家での扱いは奴隷(どれい)そのもの。
信は気持ちのままに反発心を抱くものの、幼なじみで同じ下僕でもある親友の漂(ひょう)に諭(さと)される場面が第1話に描かれています。
そんな信と親友の漂は「天下の大将軍」を目指すべく、木剣での激しい打ち合いを続けて1254戦を戦っていました。
ちなみに二人の勝敗は、信の332勝334敗587引き分けという結果です。
ただ最後の一戦は二勝分の仕合いでしたが、キングダムの物語ではこの勝負の結果は描かれることはありませんでした。
個人的な予想としては最後の勝負は信が勝って、信の334勝334敗。
お互いの勝敗はイーブンになったと思いたいですね。
ただそれは二人の最後の仕合いとなってしまいます。
(単行本1巻 第1話「無名の少年」)
幼なじみの漂が秦王・政に似ていた!
このキングダムの信は親友の漂(ひょう)と、早いうちに永遠の別れを迎えることになってしまいます。
事の発端は、漂が秦王・政(のちの秦の始皇帝)に似ていたことでした。
そこから漂の運命の歯車は急激なカーブを描いていくことになります。
信と漂が仕合いをしていた時、偶然か近くを通りかかったのが秦王・政に忠誠を誓う昌文君(しょうぶんくん)でした。
そんな昌文君は漂を召し抱えるために、再び漂の前に現れます。
しかし突然の昌文君の申し出には裏がありました。
偶然昌文君の目に留まった漂は、秦王・政に瓜二つの容姿をしていました。
またのちの始皇帝となる秦王・政ですが、この時の政は弟に玉座を狙われるという薄弱の王でもありました。
そんな薄弱の王である政の今後の危機に備えて、替え玉を準備する。
それが昌文君が漂を召し抱えた理由でした。
しかし昌文君には王騎将軍が出てくるという計算違いが起こってしまい、お互いの軍が衝突する事態に発展。
ここで漂は、下僕の少年とは思えないような檄を飛ばし、「その姿はすでにもう将であった」と壁(へき)に言わしめるほどの雄姿を見せます。
(単行本2巻 第14話「将軍への道」)
そこから新たな敵兵が現れた時、漂は単騎がけをして敵兵の中に突っ込んでいくと、敵兵を突破することに成功。
再び壁たちと合流するのかと思いきや、この後で刺客の朱凶に出会ってしまったのでしょう。
深い傷を抱えたまま、信との再会を果たすことになります。
秦王・政に出会って下僕の身分を消してもらう!
そこで漂に地図を託された信。
その後、信は漂と最後の別れを迎えることになりますが、最後の言葉を伝えることができたことは2人にとっての救いになったかもしれません。
そして漂から託された地図の場所に行ってみると、そこには漂にそっくりな人物がいました。
それがのちの秦の始皇帝となる秦王・政でした。
漂が秦王・政の替え玉となり、命を狙われたことが判明。
そのことに対して怒る信でしたが、漂はその危険性を分かった上で替え玉となることを引き受けたことを知る信。
漂は身の程をわきまえぬ大望のため、全てを懸ける覚悟であったことを信は政の口から知ることになります。
里に帰って下僕を続けるか。
薄弱の王を援(たす)け 共に凶刃の野を行くか。
二択を迫られた信は、考えるまでもないと凶刃の野を行くことを決断することになります。
(単行本1巻 第6話「漂の決意」)
ただ住む家さえ持たない下僕の身の信は、戦場で武功を立てるどころか戦場にも行けないことが分かっていきます。
そこで政が玉座を取り戻した暁(あかつき)には、信は土地をもらって家を建てて財をもらうことを約束します。
ついでに下僕の身分も抹消してもらう。
信は政とそんな約束を交わして、信はここから秦王・政の金剛の剣として縦横無尽の活躍をしていくことになります。
(単行本2巻 第14話「将軍への道」)
信は本能型の武将!
またキングダムでは武将を二つに分類しています。
知略型と本能型―――
“知略”対”本能”は、武将の中の永遠の題目であることが王騎の口から語られる場面があります。
(単行本7巻 第67話「将の才力」)
では信はどちらに分類されるのでしょうか?
函谷関での戦いで本能型の極みにいるとされる麃公(ひょうこう)将軍に、信はこう評されています。
「貴様 本能型の武将の才が目覚めてきておるぞ」
(単行本26巻 第275話「本能型の才」)
直感で動く信は、その後本能型の武将として活躍していくことになります。
李信と名乗るようになる!
信が李信を名乗ることを決めましたが、やけにあっさりと決めましたね。また漂(ひょう)も政が食べていた李(すもも)から、あっさりと李姓を名乗ることを決めていました。二人は親友だから名字を付けることに対しても似たような軽さがあったのかもしれませんね。#キングダム pic.twitter.com/I0ycDxaclC
— comic-search (@search_comic) April 30, 2020
そして様々な戦場に行き大活躍をしていく信ですが、秦の鄴攻めが終わってから活躍を認められた信は、姓を名乗ることを許されることになります。
ちなみに単行本1巻の第1話のオープニングで描かれていた李信将軍に信はなるのだろうと思われていましたが、その伏線はあっさりとした形で回収されることになります。
(第641話「深刻な問題」)
ここで将軍になるには姓を持つ必要がある、と政に言われる信。
そして姓を与えるから何か考えるように信は言われますが、なかなか信は思いつかず、それは政も同じでした。
そこから政は漂も姓のことで軽く悩んだことを思い出します。
漂もなかなか良い名字が思いつきませんでしたが、政が食べているものにふと目が届きます。
それは何ですかと漂に尋ねられてと「李(すもも)だ」と答える政。
そこで漂は名字を「李」にすることを決断します。
漂が李漂と名乗っていたことを知った信。
今は亡き漂の想いを受け継ぎたいという願いも、信の心の内にはあったのか、信は李信と名乗ることを決断することになります。
将軍に昇格!
そして名字を許されてから、ついに将軍となった信。
ここまで多くの仲間を失ってきましたが、やはり信の心の中を大きく占めていたのは漂だったでしょう。
漂は信との最後の別れの時、こう言っていました。
「信 俺達は力も心も等しい
二人は一心同体だ
お前が羽ばたけば俺もそこにいる
信・・・俺を天下に連れて行ってくれ」
これは漂の遺言になってしまいましたが、将軍になった信は隣に漂がいることを想像していたのかもしれませんね。
ただ政が漂にそっくりですので、信はいつも政に漂の面影を見ていることでしょう。
信が政と仲が良いのも、漂と接しているような気持ちに信がなれるからなのかもしれませんね。
キングダム李信は最強?
公式ガイドブックの武力・能力の数値は?
ではキングダムの李信は最強なのか?
この点を見ていきたいと思いますが、まず公式ガイドブックの武力などの能力数値を見ていきましょう。
ちなみに公式ガイドブックは現時点で2冊出ていて、英傑列紀と覇道列紀で数値に違いが見られます。
【英傑列紀】
- 武力・・・90+α
- 指揮力・・80
- 知力・・・72
- 経験値・・C
- 必殺技・・ジャンプ
【覇道列紀】
- 武力・・・91+α
- 指揮力・・83
- 知力・・・74
- 経験値・・B
- 必殺技・・ジャンプ、諦めない
どちらも信の武力に+αがあります。
では+αというのはどういうことなのでしょうか?
+αとは何か?漂の信に対する評価は
信の武力の+α。
それは相手によって信の武力が変わることが原因です。
まず以下は漂の信に対する評価です。
政「信の方が強い?」
漂「はい」
政「奇なことを言う お前はさっき二人は互角と申したぞ」
漂「二人で仕合いをすると全くの互角です。
しかし―― 私が勝てない猛者(もさ)がいたとしても 信はその猛者に勝てます」
政「お前との対戦は手を抜いているということか?」
漂「いえ 信はいつも真剣です ただどういうわけか私とは互角なのです」
(単行本1巻 第3話「身代わり」)
しかしこれでは信の強さの特徴は分かりにくいかもしれません。
ただこの点はその後の戦いで、さらに詳しく明らかになっていきます。
+αとは何か?信vs輪虎の戦いにて
では輪虎との戦いを見ていきますが、信と戦った輪虎は信に対してこう思います。
「実戦向き 相手の強さによって より力を発揮しだす人間か
まァ誰でも多かれ少なかれそういうものではあるけれど この子の落差はすさまじく激しい」
(単行本20巻 第217話「信、一気呵成」)
信は相手の強さによって自らの力を解放させる面があるとも言えますし、伸びしろの広さと深さはまだ底が知れないとも言えます。
そのため信は漂と戦えば、漂に合わせた自分の力を発揮する。
信はさらに強い相手と戦えば、その相手に合わせた力を発揮し始める。
漂の信に対する評価については、こうした信の特性に理由があるようですね。
龐煖を倒した信はやはり武力は最強?
そんな信は、武神であり趙三大天でもある龐煖(ほうけん)を討ち取るという武功を上げています。
求道者である龐煖は、2つの公式ガイドブックでも武力は100とトップ!
作者の原先生もケンコバさんとの対談で、「基準はやっぱり龐煖をトップに据(す)えて」とおっしゃっていました。
この武力100の龐煖を信が倒したということは、+αを加味して信の武力が100を超えたことは間違いなく、現在でも生きているキャラクターだけで考えれば、武力に関してはやはり中華最強と言って良いと思います。
(ただしかし過去に出てきたキャラクターを含めると、信は龐煖を倒したものの命の火が消えるところまで追い詰められていました。
羌瘣の秘術で生き返ることはできたものの、そこまで追い詰められることなく龐煖を倒しかけた武将がいます。
それはあの王騎将軍です。
王騎が龐煖を斬り伏せようとする直前で、李牧が軍を率いてきたり魏加の矢が王騎を貫いたりと、邪魔が入ったことで王騎は龐煖を倒すには至りませんでしたが、その邪魔がなければ実質的に王騎は龐煖を葬ったと言って良いと思います。
ですので歴代のキャラクターを含めると、キングダム最強は王騎だと思います。)
また中華最強を自負する蒙武は、これを認めないかもしれませんね。
とはいえ蒙武は武力99で、蒙武が倒した汗明も武力は99。
汗明を倒した瞬間、蒙武の武力は99.1になったかもしれませんが、武力100の龐煖を討った信の武力は100.1まで到達していたはず。
これまでのキングダムの中では、数値上では信が蒙武を上回っていると言えると思います。
ここから楚の項燕(こうえん)将軍がキングダムの中で登場してきて、しかも武力が100という数値の設定であり、これを蒙武が打ち破ることがあれば再逆転があるのかもしれませんね。
短期決戦なら羌瘣がまだ上?
ちなみに超短期決戦であれば、羌瘣(きょうかい)は信を上回るでしょうか?
龐煖を物差しに考えると、やはり信が羌瘣を上回るのでは?と個人的には思います。
信が龐煖を追い詰めたのは、信が相手の強さによって自らの強さを変えることも要因の一つだと思いますが、信の粘り強さもその要因の一つだったはずです。
それに比べると羌瘣は呼吸の制限がありますし、呼吸が途切れてしまえばそこからは戦闘もできなくなるほど疲労します。
羌瘣の深い呼吸の巫舞(みぶ)を信が凌(しの)げるのか?
ここが大きなポイントになりますが、相手の強さによって自らの強さも変える信はそこを何とか凌(しの)いで、羌瘣の呼吸が途切れるところまで粘り切ると予想します。
とはいえ信と羌瘣は味方同士で、もしかすると恋をするかもしれない相手。
二人が本気で戦い合うことはこれからも無いでしょうね♪
武力では最強も戦術眼はまだ?
ただ武力では最強と思われる信ですが、戦術眼についてはまだまだですね。
その背を見せて自軍を奮い立たせる信。
しかしこれまでの戦いでは、信の戦術がまずくて負けを繰り返していたことがあります。
それは千人将になってからのことでしたが、蒙恬(もうてん)に愕然(がくぜん)とされるほど信の作戦の出来は悪いものでした。
そこで軍師・河了貂(かりょうてん)が飛信隊に加わることになっていきます。
ただその後、朱海平原の戦いで本能型である尭雲(ぎょううん)という武将と戦うことになりますが、このときは尭雲の狙いについて、河了貂よりも信の方が見抜けていたこともあります。
それでも軍略という意味では、尭雲の方が信の上をいっており、信は軍略・戦術眼ではまだまだと言えます。
キングダム信の強さの秘密は?
敵の計を粉砕する強さを持つ!
お疲れ様です。
話が長くなっていますが、ここから信の強さの秘密をひも解いていきたいと思います。
信の強さの秘密は武力だけにあらず。
その点を見ていきたいと思いますが、まず信は相手の計を粉砕する強さを持っていることが挙げられます。
これは政の弟・成蟜(せいきょう)の反乱の時のこと。
この成蟜の反乱は失敗に終わりますが、成蟜側についていた肆氏(しし)はこの戦いを分析して、信の強さを実感することになります。
成蟜側が政の命を狙うべく放っていた朱凶(しゅきょう)とムタを倒したのも信なら、成蟜を守るために王宮内の右龍(うりゅう)の守りを任せていた左慈を討ったのも信でした。
一人で敵の決め手の全てを粉砕してしまったこと。
ゆえに信ほど敵に回して厄介な者はいないと、負けた側の肆氏は身にしみて分かったと発言することになっていきます。
いくら負傷しても気持ちが折れない!
また信はかなり負傷しても心が折れないことも特徴の一つです。
信がいくら血を流しても気が折れないのは、vsムタ戦でムタの思いとして描かれていました。
「これだけ血を流しても気が折れないべ」
「それどころか逆に前に出て来るべ」
(単行本2巻 第12話「忠臣」)
こうした信のメンタルの強さは他の場面でもよく出てくる光景で、信は致命傷を負わない限り、多くの場面で異常なまでの粘り強さを発揮します。
この信の気持ちの強さは龐煖を倒すことにもつながっていきますし、輪虎や龐煖など敵の方が先に心が折れてしまう場面も見られましたが、こうした心や気持ちの強さも信の強さの特徴と言えます。
信は限界を乗り越えようとする!
またキングダムの信の強さの秘密は、自らの限界を越えようとするところにあります。
自分がここまでと決めつけることなく、さらなる高みを目指す信。
天下の大将軍になるために、さらなる武功をあげることに信は邁進(まいしん)しています。
輪虎もこの時の信が化け始めたことに気づいていましたが、こうしたことを繰り返すことで信がその強さを増してきたことは疑いの余地がないと言えます。
(単行本21巻 第219話「越える」)
運命は自分の力で切り開こうとする!
また信は周囲の助けを期待することなく、自分の運命は自分で切り開こうとする心の強さを持っています。
上の写真は信の初陣だった蛇甘(だかん)平原での戦いの一コマです。
(単行本6巻 第58話「一騎打ち」)
また同じような発言は、輪虎との戦いでもありました。
輪虎は戦いのさなかにも、「天」という言葉をよく使っていました。
「天に寵愛(ちょうあい)される武将は一握り」
「廉頗(れんぱ)に天が出合わせた剣(つるぎ)がこの僕だ」
そんな輪虎に対して信は言い放ちます。
「さっきから聞いてりゃ それじゃまるで全部が天任せみてェじゃねェかよ
そうじゃねェだろ 俺達はみんな てめェの足で立って戦ってんだ」
(単行本22巻 第231話「天の計らい」)
自力本願―――
信の根っこにはそんな想いが常にあるようで、これも信の強さの源になっていると思います。
諦めない強さを持つ!
また信は諦めない強さを持っています。
これも心の強さですが、例えば朱海平原での戦いで秦右翼側は王賁が討たれ、残る将は信のみという状況になった時。
ここから信は明日どうやって趙左翼に勝つか。
このことを王賁の玉鳳(ぎょくほう)隊と話し合いに来たと言う場面がありました。
(単行本54巻 第587話「祈るのみ」)
どんなに不利な状況に陥っても決して諦めることなく、最後まで全力を尽くして勝利を得ようとする貪欲(どんよく)さ。
これも信の強さの特徴の一つとして描かれています。
信の檄がすごい!
また信はその檄(げき)によって隊員の心をまとめ、奮い立たせることも上手い将です。
百将になってすぐ、かの六大将軍である王騎将軍に修行をつけてもらおうと勇んで王騎宅の門をたたきます。
しかし簡単に王騎将軍が修行をつけてくれるはずはなく、秦国内に点在している「無国籍地帯」の平定を言い渡されます。
特筆すべきはその集落にいた南巴(なんぱ)族は、この地にいる十の所属の中でも最弱と評されていました。
そんな南巴族を率いてその地を平定することが王騎流の修行。
そこで王騎は率いることの難しさと集の強さを、信に学んで欲しいと考えていたようです。
(単行本10巻 第107話「無国籍地帯」)
そしてその地の平定を終えて、百人将としての初めての戦いで、信は最初に飛ばした檄で一気に隊の心をつかむことに成功します。
(単行本11巻 第113話「馬陽」)
信は無国籍地帯を平定するにあたって、人々の心をつかむ術を学んでいたことが伺えます。
その他にもみんなが疲れ切った場面で、信が檄を飛ばしたことで飛信隊の面々が息を吹き返したことが何度もありました。
蕞での檄!
一つは蕞(さい)が李牧によって攻められた時のこと。
この戦いでは蕞の一般の人々も武器を手に取って民兵となって戦っていましたが、五日目になってこの地に乗り込んでいた政が負傷することになります。
そして六日目になって蕞から戦意が消失して、趙軍に押し込まれる展開の中、蕞の南壁を守っていた飛信隊に信はこう檄を飛ばすことになります。
「はっきり言って民兵達は十持ってるうちの二十を出しきった
だったら俺達は十持ってるうちの三十を出す
ちなみに俺は百を見せてやる!」
(単行本32巻 第343話「六日目の檄」)
そしてそれは単に口だけのことにあらず。
実際に信はその発言を戦場で実践していくことになります。
(単行本32巻 第344話「出し尽くす」)
黒羊での檄!
また黒羊での戦いで、敵の総大将・慶舎(けいしゃ)に迫った時のこと。
この時も信の檄が飛信隊を鼓舞することになります。
「ヤロォ共 へばってんじゃねェぞ
苦しいんなら俺の背を見て戦え 俺の背だけを見て 追いかけて来い!!
続け飛信隊っ!!」
(単行本43巻 第470話「俺の背中」)
その後の信は、敵の総大将・慶舎を討ち取ることに成功しますが、桓騎軍から入ってきた那貴は信と飛信隊をこう評することになります。
「外で見てるのと・・・中で感じるのは大分違うな
趙将 慶舎 別にあんたの落ち度ってわけでもない
皆が騙(だま)されてる
周囲の想像以上に飛信隊とその隊長 信は強い」
(単行本44巻 第471話「執念の追撃戦」)
まとめ
『キングダム』、信がついに李信を名乗り、ドアタマの伏線回収。
鳥肌とまらんかった。
ワンピースはジンベエ仲間になるし、千堂はゴンザレスと闘ってる。
コロナでツライ時期だけど、少年マンガでこんなに毎週ワクワクしてるのはいつぶりだろうか。
エンタメ業界、ありがとう。 pic.twitter.com/PJfVut6po2— TSURU(鶴 圭太) (@TSURU_JTE) April 30, 2020
ここまでキングダムの信(李信)の強さは最強なのか?
また信の強さの秘密に迫ってみました。
武力については公式ガイドブックで武力100の龐煖(ほうけん)を倒しましたので、やはり信の武力はキングダムの中では最強だと思われます。
また羌瘣(きょうかい)とは本気で戦うことが無いとはいえ、信と羌瘣を比較すると「粘り強さ」という点では呼吸に制限のある羌瘣にとって分が悪いのは確かだと思います。
あとは蒙武との比較ですが、 こちらも味方同士であり今後も本気で戦い合うことはないと思われますが、どちらが上か?という点はお互いの心の中で張り合うものがあるかもしれません。
そして信の強さの秘密に迫ってみましたが、武力のみならず精神力にも感服するものがあり、不利な状況でも決して諦めない心やその粘り強さから相手の心を折ってしまう場面がキングダムの中で描かれています。
そう考えると信は武で敵を倒しているようでいて、実は心の勝負で勝ち続けてきたということなのかもしれませんね。
また信の檄もしびれるものがありますし、信のこれらの檄は漫画の物語の流れの中で見てもらいたいと思います。
それではここで、キングダム信の強さは最強なのか?という考察を終わらせていただきます。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。