将棋界では藤井聡太竜王がタイトル戦で活躍しています。
豊島九段も渡辺名人も非常に強い棋士のはずですが、こうした達人レベルの棋士相手に4連勝でタイトルを奪取しているのが藤井聡太竜王ですよね。
そろそろ藤井聡太竜王の8冠制覇も視野に入ってきましたが、では将棋界の8冠とはそもそも何なのでしょうか?
また将棋の8冠の序列や賞金額はどうなっているのでしょうか?
こちらでは将棋界の8冠とは何なのか?という基本的な情報から、8冠の序列や賞金額についてご紹介していきます。
Contents
将棋界の8冠とは?
まだまだ伸びしろある年齢で
自分より遥かに経験も努力もしてる相手を倒すとか藤井くんすげえな日本で唯一8冠狙える逸材てのもわかるわ
羽生以来やねこんなに将棋界が賑やかなのは#藤井聡太 pic.twitter.com/v2KwVB0lHa
— シャア専用❌どらまる.com (@dorararara4649) June 23, 2020
さてまず将棋界の8冠から説明していきますが、プロの将棋にはタイトルがあります。
タイトル戦に勝利すると、1年間はその称号(名人・竜王など)で呼ばれると同時に賞金も手に入ります。
そして将棋界には、このタイトル戦が8個あるんですね。
それでこの8個のタイトル全てを保持した場合、8冠と呼ばれることになります。
将棋の8大タイトルとは?
では将棋の8大タイトルには何があるのでしょうか?
以下の8つが将棋のタイトルとなっています。(右側はタイトル戦が始まった年です。)
- 竜王・・・1988年
- 名人・・・1935年
- 王位・・・1960年
- 王座・・・1983年
- 棋王・・・1975年
- 叡王・・・2017年
- 王将・・・1951年
- 棋聖・・・1962年
この8個のタイトル全てを獲得したら、8冠となります。
タイトル8冠は維持することが難しい?
ちなみにタイトル戦は1年に1度の防衛戦があります。
この防衛戦で、タイトルホルダーは挑戦者からタイトルを懸けた挑戦を受けることが義務付けられています。
ここで敗れるとタイトルを失うので、8冠を達成したとしても次のタイトルの防衛戦で負けると8冠ではなくなります。
つまり8冠を維持するということは、タイトル戦の防衛戦で勝ち続けなければならないため、8冠の維持は難しいことになります。
タイトル戦と一般棋戦の違いとは?
ちなみにプロ棋士は多くの対局をこなしていますが、タイトル戦以外の対局も多くあります。
それは一般棋戦と呼ばれますが、NHKで対局しているNHK杯などがあります。
ただこれらはタイトル戦ではありません。
タイトル戦と一般棋戦の違いは、防衛戦があるかどうか?という点が挙げられます。
タイトル戦と一般棋戦では、優勝してもその重みが違います。
将棋・8冠達成者は誰?
ちなみに将棋で8冠を達成した人は、現時点(2022年2月時点)では歴史上一人もいません。
というのもタイトル戦が増えてきたからです。
最近では叡王(えいおう)戦というタイトル戦が、2017年に新しく加わりました。
つまり将棋界の8冠というのは、2017年以降に生まれたものになります。
ただ藤井聡太竜王の勢いからすると、この藤井聡太竜王がこの8冠を達成するのは時間の問題と言えるでしょう。
ちなみに叡王戦が出来るまでは、将棋界は7つのタイトルがありましたが、7冠の史上初めての達成者は羽生善治九段で、それは1996年のことでした。
この7冠達成者は、現時点では歴史上で羽生善治九段ただ一人だけです。
将棋の8冠タイトルの序列はどうなっているの?
シリーズを制すればタイトル通算30期に到達する渡辺。
史上最年少挑戦者の藤井は、これまた史上最年少での5冠を狙う。
将棋界の全8冠中、7冠をむさぼり合う両雄の戦い。 pic.twitter.com/4QOFS9oqmU— りらおる (@lyorphs) January 9, 2022
では将棋の8冠のタイトルの序列は、どうなっているのでしょうか?
この点は日本将棋連盟に支払われる契約金によって決まるとも言われています。
そのため契約金が変更されると、序列も変更される仕組みとなっています。
ちなみに2022年2月現在では、8冠の序列は以下のようになっています。
- 竜王
- 名人
- 王位
- 王座
- 棋王
- 叡王
- 王将
- 棋聖
ちなみに竜王と名人はどちらも格の高いタイトルで、どちらが上かは意見が分かれるとも言われています。
ただ竜王と名人の2大タイトルを同時に獲った棋士は、「竜王・名人」の称号を名乗ることになっています。
2大タイトルを獲得した棋士は、先に「竜王」のタイトル名を名乗るところから、竜王と名人では竜王の方が格上と思われます。
将棋8大タイトルの賞金は?
また将棋の8大タイトルの賞金はいくらなのでしょうか?
タイトルの賞金額は変動することもありますし、竜王戦以外のタイトル戦の賞金は正式に公表されているわけではありません。
ですので推測になりますが、以下がそれぞれのタイトルの賞金額と言われています。
- 竜王・・・4,400万円
- 名人・・・2,250万円
- 王位・・・1,200万円
- 王座・・・1,200万円
- 棋王・・・900万円
- 叡王・・・2,000万円
- 王将・・・800万円
- 棋聖・・・700万円
これらを合計すると、8冠全てで1億3,450万円になります。
将棋界の8冠とは?8大タイトルの序列や賞金は?まとめ
From #マニラ
4時起床
日経から
藤井四冠、最年少で
19歳3ヶ月 竜王位を奪取棋士藤井さんが4連勝で竜王位を奪取
AIを使った研究は特に有名
色んな意味で新しいタイプの棋士かと8冠も夢じゃない?
藤井四冠 ガンバ😊#将棋#朝活#朝活いいね #おは戦31114nn pic.twitter.com/PaQHOy06wi
— みゆきメダカ@朝活・副業・ブロガー (@miyukimedaka46) November 14, 2021
ここまで将棋界の8冠の序列や賞金をご紹介してきました。
藤井聡太竜王の活躍に8冠の期待が高まってきましたが、藤井聡太竜王が8冠を達成すると史上初の8冠達成者となります。
また藤井聡太竜王は豊島九段や渡辺名人に対して、タイトル戦で4連勝するほどの強さを見せつけています。
この2人の棋士は現在の将棋界でもトップレベルの棋士です。
しかしそのトップレベルの棋士から、4連勝でタイトルを獲り続けてしまう藤井聡太竜王は強さが圧倒的過ぎて、藤井聡太1強時代はしばらく続きそうな予感が漂います。
現在の藤井聡太竜王の強さからすると、8冠を獲得してもしばらくは8冠を維持してしまいそうですね。
何ともスゴすぎるプロ棋士が現れましたが、以上で将棋界の8冠とは何か?8大タイトルの序列や賞金についてのご紹介を終わります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。