日本中で社会現象を巻き起こした漫画「鬼滅の刃」は、吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)先生原作の大ヒットコンテンツとなります。
鬼と人間との戦いを描く鬼滅の刃ですが、主人公・竃門炭治郎(かまどたんじろう)の妹・禰豆子(ねずこ)は冒頭で鬼となってしまいます。
鬼は頸(くび)を斬られるか、太陽の光を浴びると消滅してしまいますが、禰豆子は作中で太陽克服をしています。
禰豆子が太陽を克服することが出来た理由は何だったのでしょうか?
今回は禰豆子が太陽を克服した理由に迫っていきます。
それでは最後までお楽しみください。
Contents
鬼滅の刃・禰豆子が太陽を克服!その経緯は?
キリッとした表情と迷ったのですが、今回はほわっとした表情の禰豆子にしてみました。
口元は太陽を克服したシーンのイメージで描いています。あのシーン大好き…髪はサランの毛束を染めてから、スキンヘッドに植毛しています。
髪の毛一番大変でした😭 pic.twitter.com/SNaINCxpNl— こよい (@koyoiko) March 26, 2020
まずは禰豆子が太陽を克服した経緯をおさらいしましょう。
ストーリーは「刀鍛冶の里編」。
炭治郎は自身の持つ日輪刀を修理するために、刀鍛冶たちの住む里へと向かいます。
そこで現れたのは、鬼の始祖・鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)の直属の配下である十二鬼月(じゅうにきづき)、上弦の伍・玉壺(ぎょっこ)と上弦の肆(し)・半天狗。
里に訪れていた鬼殺隊の柱である、時透無一郎(ときとうむいちろう)・甘露寺蜜璃(かんろじみつり)、炭治郎の同期入隊である不死川玄弥(しなずがわげんや)と共に上弦の鬼たちと死闘を繰り広げる炭治郎たち。
激しい戦いの末、玉壺を討ち取り半天狗を追い詰める事に成功します。
しかし時刻は間もなく夜明け間近。
このままでは鬼化した禰豆子までも消滅してしまう状況。
太陽の光が昇る直前、炭治郎は半天狗の頸を斬る事に成功するも、それは半天狗の作った分身でした。
禰豆子を守るか半天狗を追うか、決断に迷っていた炭治郎を蹴り飛ばす禰豆子。
「私よりも半天狗を追って」と言わんばかりの行動に、炭治郎は半天狗にとどめを刺すことを決意します。
そして、分身体の心臓部にいる本体を探し当て、半天狗に本当のとどめを刺すことが出来た炭治郎でしたが、すでに辺りは太陽の光に照らされている状態。
禰豆子を犠牲にして勝ち取った勝利に下を向く炭治郎でしたが、顔を上げるとそこには禰豆子の姿が。
禰豆子は鬼でありながら、太陽の光の下でも消滅しない特殊な鬼となったのでした。
禰豆子が太陽を克服したのは何巻何話?
スリジエ:山本あこ(@_yamamotoako)。
鬼滅の刃 竈門禰豆子のコスプレ撮影に挑戦!
※山本禰豆子、太陽克服してます#鬼滅#竈門禰豆子 pic.twitter.com/wTfmXdUaGE— スリジエ東京【公式】 (@cerisier_tokyo) January 21, 2020
禰豆子が太陽の光を克服したシーンは、原作15巻126話「彼(か)は誰時(たれどき)・朝ぼらけ」にて描写されています。
鬼となった禰豆子が太陽を克服するだけでなく、それまで鬼になってしゃべらなかった禰豆子が炭治郎に話しかけるという感動的なシーンが描かれています。
禰豆子の太陽克服に気付いた無惨
また禰豆子が太陽の光を克服した同時刻、鬼舞辻無惨はその事実に気付き狂喜します。
無惨の悲願であった「太陽を克服する鬼」の出現です。
この時の無惨は子供の姿になっていましたが、全身に血管が浮き出るほど感情を抑えきれない様子が鮮明に描かれています。
しかし禰豆子は、鬼舞辻無惨の血の呪いを自力で解除しています。
無惨はどのようにして、禰豆子の太陽克服を知ることが出来たのでしょうか?
無惨が禰豆子の太陽克服に気づいた理由は?
さて無惨が禰豆子の変化に気付けた理由として、考えられるのは以下の2点となります。
- 半天狗を通して禰豆子が太陽克服したビジョンを見た
- 不死川玄弥の思考を読み取った
ちなみに無惨による血の呪いは、以下の効果があります。
- 相手の思考を読み取る
- 位置を把握される
- 無惨の名を呼ぶと細胞が爆発する
位置を把握する際に、その鬼の視覚を共有する事も出来るため、とどめを刺された後の半天狗の視覚を共有して、禰豆子が太陽を克服したシーンを見たという可能性が1つ目の推測となります。
禰豆子の太陽克服を知ったシーンでも、「よくやった半天狗」と褒めている描写もされているため、半天狗の視覚情報の共有による禰豆子の太陽克服の発覚、という可能性は高いのではないかと思われます。
そしてもう一点は、不死川玄弥の思考を読み取ったという推測です。
不死川玄弥は、鬼を喰らうことで一時的に鬼化をすることが出来る特殊な能力を持ちます。
また20巻171話「変ずる」では、上弦の壱の黒死牟の髪を食べた玄弥は、無惨の声が聞こえるようになっていました。
逆に言えば無惨はもしかすると、鬼を取り込んだ不死川玄弥の思考を読み取ることが出来たのではないでしょうか?
不死川玄弥が太陽の光を克服した禰豆子を目の前で見ていて、かつ安堵の台詞を思考していることからすると、その玄弥の思考を無惨に読み取られた可能性もあるのではないかと推測します。
鬼滅の刃・禰豆子が太陽を克服できた理由は?
禰豆子
よかったね
大丈夫
太陽を克服して
無事で pic.twitter.com/ROfd7uVsPz— ao@筆文字鬼滅の刃絵師休憩中 (@fudekimetu) August 19, 2020
また鬼舞辻無惨は太陽の光を克服する鬼を作り出すことが悲願でした。
そんな鬼を求めて、鬼舞辻無惨は大量の鬼を生み出してきた面があります。
そんな中、突然に太陽の光を克服した禰豆子でしたが、ではなぜ禰豆子は太陽の光を克服することが出来たのでしょうか。
ここからは禰豆子が太陽の光を克服できた理由を考察していきます。
禰豆子は人間を食べなかったから?
ちなみに禰豆子は鬼としては特殊な存在でした。
それは、人間を襲わない鬼であるという点です。
一般的な鬼は食糧として人間を喰らい、その喰らった人間の数に応じて自身の身体能力を向上させていくという特性を持ちます。
しかし禰豆子は鬼でありながら、これまで人間を襲ってきませんでした。
ただその代わりに、禰豆子は睡眠を取ることで体力回復をすることが出来る、といった特殊な能力を持っています。
そのため禰豆子には食糧としての人間も、人間の血も必要ありませんでした。
つまり禰豆子は、他の鬼と根本的に体質が異なっている可能性があるのです。
その特殊な体質が太陽の光を克服した理由として考えられるのではないでしょうか?
禰豆子の血は何度も変化して太陽克服に適応するようになった?
また原作15巻127話「勝利の鳴動」の冒頭にて、禰豆子の血を研究していた珠代(たまよ)からの手紙の内容が記されていました。
その手紙によると、
- 禰豆子の血により鬼化した男性が自我を取り戻した
- 短期間で血の成分が何度も変化している
という研究結果が描かれていました。
上記の内容から読み取るに、
- 禰豆子の血は無惨の呪いを打ち消すことが可能
- 変化した血の成分が太陽克服の助長を行った
といったことが推測出来ます。
先ほど考察したように、禰豆子は人間を食べない体質であるが故に、禰豆子の体内にある血液も徐々に変化して、その結果として禰豆子が太陽の光を克服するキッカケになったのではないでしょうか?
そもそも竈門家が特異体質だった?
ただいま。
あー。
鬼滅の刃…炭治郎鬼化てなんだよ泣
しかも太陽克服した?
202話からどうなるんだよ…禰豆子の様に戻るの期待。#鬼滅の刃#炭治郎鬼化#炭治郎 pic.twitter.com/hZZeJfKPGM
— タツ (@Tatsu30900) April 8, 2020
また禰豆子が太陽を克服した後、兄・炭治郎も鬼舞辻無惨によって鬼化してしまいます。
そして炭治郎もまた、太陽の光を克服するという特殊な鬼となっていました。
鬼舞辻無惨が今までなし得なかった太陽の光を克服する鬼が、短期間の間で2人も出現していることから考えると、そもそも「竃門家」に何か秘密があるのではないでしょうか。
竃門家は代々「ヒノカミ神楽」の継承をしてきました。
ヒノカミ神楽は舞として変化させた、始まりの呼吸である「日の呼吸」の型なのです。
炭治郎は作中でもヒノカミ神楽を使用しているため、適性は充分にあったのは明白ですが、禰豆子もまた幼いときに父のヒノカミ神楽を見て学んでいたのではないでしょうか?
炭治郎とまではいかなくても、禰豆子にも日の呼吸の素質があったため、太陽の光を克服できたのではないかと推測されます。
禰豆子は青い彼岸花を食べたことがある?
そして竃門家は鬼舞辻無惨の欲している情報をもう一つ知っています。
それは「青い彼岸花」の場所です。
青い彼岸花とは、鬼舞辻無惨を鬼にした薬の元となった花でした。
それは竃門家と関わりの深い、日の呼吸の使い手・継国縁壱(つぎくによりいち)の妻「うた」が埋葬されていた場所に咲いていたんですね。
この場所は炭治郎の過去の記憶でも描写されており、炭治郎のみが知っているとされていますが、もしかしたら禰豆子も青い彼岸花の場所を知っていたのではないでしょうか?
炭治郎が青い彼岸花を見たのは幼少期のため、禰豆子も同時期に見ていたとすれば更に幼い可能性が高いです。
そのため、禰豆子は知らずの内に青い彼岸花を口にしてしまったのではないでしょうか?
ただ青い彼岸花の詳しい成分は不明のままです。
ですが、青い彼岸花が人間を鬼に変えるほどの効能があることは鬼舞辻無惨で実証されています。
その青い彼岸花を禰豆子が口にしていれば、禰豆子の体内で何かしらの変化が起こりえている可能性は充分にあると考えられます。
ただ青い彼岸花は鬼が太陽の光を克服するのを助けますが、青い彼岸花は無惨を人間から鬼に変えています。
もしかすると青い彼岸花は「人間→鬼」「鬼→太陽克服」という効果しか得られないかもしれず、禰豆子が子供の頃に青い彼岸花を食べたという説は、可能性が薄くなるのかもしれません。
禰豆子は2年間寝続けたことで血が変化していた?
また禰豆子は炭治郎が鱗滝左近次(うろこだきさこんじ)の元で修行をしている間の2年間、ずっと眠りについていました。
ですので禰豆子は人間を襲わない条件に加え、眠る事で血を変化させていたのではないでしょうか?
作中で人間を襲わない鬼は禰豆子を除くと、珠代と愈史郎(ゆしろう)の2人だけですが、この2人は人間を食べない代わりに少量の血を摂取しています。
禰豆子は全く人間の血肉を取り入れない、かつ他の鬼と違って眠ることで体力を回復する性質によって、体内に巡る鬼の血が徐々に変化していったものだと思われます。
その結果、禰豆子が太陽の光に適応する体質に変わっていったのではないかと推測されます。
鬼滅の刃・禰豆子が太陽克服出来た理由は? まとめ
日光を克服した禰豆子ちゃん。
善逸におかえりと言う顔が本当に可愛かったのでいつかカラーにしたいなと思っていました🥰
🍀背景デジタル。#鬼滅の刃 #イラスト #絵#アナログ #竈門禰豆子#絵描きさんと繋がりたい#コピック pic.twitter.com/yB8iyDxhFD— Sakko (@Sakko_sanechia) March 28, 2021
今回は禰豆子が太陽克服した理由を考察していきました。
太陽克服の理由に関しては複数の可能性が考察出来ますが、どれも太陽の光を克服する上では必要な要素だったのではないかと推測されます。
そんな禰豆子の太陽克服が描写されるのは、原作の「刀鍛冶の里編」となります。
アニメ化は少し先の事になるかと思いますが、禰豆子が言葉を発する感動的な場面の映像化は今から楽しみですね。
それでは禰豆子が太陽を克服した理由の考察はここで終了したいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。