キングダムは古代中華の秦の始皇帝の時代を描いた大人気漫画です。
このキングダムには魅力的なキャラクターが多く登場してきますが、合従軍戦の楚の総大将として登場してきたのが汗明という武将でした。
この汗明は蒙武との壮絶な一騎討ちを繰り広げることになりましたが、ではこの汗明は史実に実在した人物だったのでしょうか?
またこの汗明と蒙武との戦いはヤバい展開で最後を迎えましたが、汗明の強さはどのくらいで最後はどんな形だったのでしょうか?
こちらでは汗明が史実に実在したのか?という点や、強さやその最後の死亡を振り返っていきます。
それでは最後までお楽しみ下さい!
Contents
キングダム汗明は史実に実在?
#キングダム 3話
函谷関のスケールの大きさ凄いですね!
秦の戦略はここでの攻防戦‼️
麃公率いる軍に信の飛信隊も追随することに
汗明の長々しい演説?にしびれを切らして出陣した
麃公はかっこよかった(*^_^*)#kingdom pic.twitter.com/kzdCVAe53z— ピヨピヨの戯言 (@piyopiyomi_na) April 20, 2021
さてそれではキングダムの汗明が史実に実在したのか?という点からご紹介していきますが、汗明という人物は史実に実在した人物です。
ただ史実での汗明は武力の秀でた武将ではなく、中国の戦国時代の遊説家(ゆうぜいか:自分の主張や弁論で政治に影響を与える人物)として知られています。
史実での汗明は知略型と言えますね。
汗明の史実での記録は?
ちなみに汗明の史実での記録としては、春申君(しゅんしんくん)に対して汗明が自己アピールする様子が残されているんですね。
というのも汗明が春申君に会うまで、約3か月ほどかかったらしいんです。
そして汗明は春申君に会って話し合いをしたのですが、春申君は喜んだ様子を見せていました。
そこで汗明が再び春申君と会談をしたいと申し出たところ、春申君は汗明のことを充分に知っていますので休憩してくださいと、体(てい)よく断られそうになったんですね。
そこから汗明のマシンガントークが始まったのかどうか、「いやいやそんなに簡単に私のことが分かるなんて、春申君さんって歴史上の偉人よりすごいすぎますやん」という感じのことを汗明が伝えたそうです。
すると春申君は汗明と5日ごとに1度会うことにしたと伝えられています。
春申君は汗明を「面倒くさい人」だと思ったのかもしれません。
(^_^;)
その後も汗明の押しは強かったようで、自分を引き立てて春申君の有能な人材として活用する考えはありませんか?と春申君に対して質問しています。
史実の汗明は、押しの強い遊説家だったようです。
汗明の史実での最後は?
ちなみに汗明の史実での最後はどうなっているのでしょうか?
汗明に関する歴史上の記録は先ほどの点だけのようで、最後については記録が残されていません。
遊説家ですので様々な国を渡り歩いていたと思われますが、汗明が生きていたのは戦国時代でしたので、最後は戦争に巻き込まれて死亡したのかもしれませんね。
キングダム汗明の基本情報まとめ
ドドンドドンドン!!汗明!!
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さてここからはキングダムの汗明の基本情報をお伝えしていきます。
まず汗明は楚の国の武将で体も大きく、「楚の巨人」と自ら名乗っていました。
またその体躯(たいく=体格)の大きさもあり武力も高く、秦の蒙武と一騎討ちをするほどの武力の持ち主です。
その意味で汗明は史実に名前が残っているものの、キングダムの汗明は史実の汗明とは大きく異なったオリジナルキャラと言えます。
ちなみに作者の原先生は、汗明についてこう仰っていました。
(楚は)とにかく国土の広い国なので、シンプルに武将たちも大柄な人物かなと思って『楚の巨人』と称しました。
(中略)
ところが、いざ蒙武と戦い始めたら、どんどんキャラが開花していってしまいました。
(出典:ー特別講義ー「戦国七雄の作り方」)
原先生がキャラクターを作る時のイメージや、漫画を描いていくごとにキャラが開花するなど、キャラが成長したり変化したりする様子が伺える興味深い記事だと思いました。
少し話がそれましたが、そんな汗明の初登場はいつ何巻のことだったでしょうか?
汗明の初登場は何巻何話?
汗明の初登場は、合従軍戦でした。
単行本でいえば25巻・第268話「一堂に会す」の回のことでした。
ここで汗明は、楚軍総大将として登場してきます。
では巨大な汗明の強さはどのくらいなのでしょうか?
汗明の強さは?
さてキングダムの公式ガイドブックによると、汗明の強さを表す数値は以下のようになります。
- 武力・・・99
- 指揮力・・91
- 知力・・・88
- 経験値・・A
- 備考・・・カニの如き頭
この汗明は合従軍戦で蒙武と出会うまで全戦全勝で、負けなしの戦績でこの合従軍戦に臨んできたことになっています。
また頭に関しては臨武君もなかなかでしたが、汗明のヘアスタイルも蒙武から「カニの如き頭」と言われていました。
ちなみに臨武君の髪型について、原先生はこう仰っています。
まず秦と楚の国境沿いのいざこざで、信と同世代のライバルとして項翼と白麗、そして臨武君を出したんですね。
その時はどちらかというと項翼と白麗がメインで、臨武君はただの上官くらいのつもりだったのですが、合従軍戦でとにかくメンツが必要になったので、臨武君の立ち位置がグングン上がり、とうとう楚軍三将のひとりにまでなってしまいました。
最初からそうとわかっていたら、あんなふざけた髪型にはしていなかったのですが。
(出典:ー特別講義ー「戦国七雄の作り方」)
原先生は臨武君の髪型で、ちょっと遊んでたみたいです!
(^-^)
原先生の遊び心で臨武君の髪型を決めたものの、臨武君の存在感が高まったのが想定外だったんですね。
汗明の髪型もこんな感じで、原先生の遊び心で決められたのかもしれませんね。
汗明は王齕(おうこつ)を倒した?
またキングダムの汗明は、秦の以前の六将だった王齕(おうこつ)を倒したことになっています。
この時の汗明は、飛ぶ鳥を落とす勢いの若き将軍で、楚の”虎”と呼ばれる項燕(こうえん)大将軍の副将として、楚に進出してきた王齕を迎え撃ちました。
そこで王齕は、第一陣に布陣していた汗明にあっさり敗れて、秦に戻ったことになっています。
ちなみにこの王齕は六将一の怪力豪将でしたが、若き日の汗明に敗れてしまい、秦の中でこの敗戦は口外を禁じられたと言われています。
汗明の武器は?
また汗明の武器はいくつかありますが、蒙武との一騎討ちで使用した武器は大錘(だいすい)という武器でした。
これは蒙武が持っていた武器も大錘であったことと、蒙武の大錘を剣で受けては刃が欠けそうだと考えた結果、汗明は大錘を手にすることになります。
また汗明が蒙武と対戦する前、汗明は以下の武器を使用しています。
この武器の名称はキングダムでは出ていませんが、こんなツイッターが投稿されていました。
【流星錘】
中国の暗器
鎖もしくは縄の先に錘(おもり)を繋げた武器。錘が一つの「単流星」と縄の両端に錘を付けた「双流星」が存在する
隠しながらの持ち運びが容易で威力も高いが扱いが難しい。錘の形状には様々な種類がある pic.twitter.com/nwkNs9W2TV— 中国武具刀剣bot (@Chinaswordbot) February 6, 2019
このツイッターを見ると、汗明がこの時に使った武器は流星錘(りゅうせいすい)のようで、その中でも錘(おもり)が一つの「単流星」になりそうです。
ということで、汗明の武器は以下になります。
- 剣
- 大錘
- 流星錘(単流星)
汗明の身長は?
では汗明の身長はどのくらいでしょうか?
こちらでは以下の画像から、王騎180㎝、蒙武200㎝説を採用しています。
また汗明と蒙武の一騎討ちの様子からは、汗明の身長は蒙武とほぼ同じか、蒙武よりやや高いかもしれません。
ですので汗明の身長は、200㎝~210㎝とこちらでは推測します。
ドドンド汗明は超自信家?ナルシスト?
また汗明の性格についてですが、かなりの自信家またはナルシストの傾向もあるのかもしれません。
というのも汗明は自軍の中に太鼓部隊がいます。
そして太鼓部隊に「ドドンドドンドン」のリズムを打たせ、「誰が至強か?」と周りに言わせながら、自分で「汗明!」と言っちゃうんですよね。
(^_^;)
これまで1度も負けたことがなく、戦いにおいてかなりの自信を持っているとは思います。
ただその戦績とおごりに思えるほどの自信の深さが、そのまま蒙武との戦いでの敗因になったように思います。
汗明の部下や側近は誰?
ちなみに汗明の部下や側近としては、以下の人物が登場していました。
- 軍師兼将軍・・・貝満(べいまん)
- 軍師・・・・・・仁凹(じんおう)
- 軍師兼将軍・・・剛摩諸(ごうましょ)
彼らの初登場は、単行本28巻・第295話「新たな姿」でのことでした。
ただ蒙武が汗明を一騎討ちで倒して、蒙武軍が汗明軍を撃破した時に、仁凹の本陣も壊滅していました。
ですのでここで、仁凹は戦死したと思われます。
また貝満と剛摩諸はうまく軍を退却させることに成功していましたので、まだ生存していると思われます。
今後もどこかで、貝満と剛摩諸が登場することがあるのでしょうか?
ちなみに汗明軍には、蒙武並みに巨大な体を持つ巨暴(きょぼう)大騎兵団も登場してきますが、蒙武に粉砕されることになってしまいます。
キングダム汗明vs蒙武の最後がヤバい!
【キングダム 豆知識】
〜未回収伏線〜
蒙武の力の源
蒙武が汗明と戦い敗れかけたとき頭の中に昌平君とその言葉が浮かんだ。その後蒙武は歯を食いしばり息を吹き返した。
この場面のキーポイントは、昌平君が蒙武の勝利を信じて疑わないこと&汗明が中華最強ということ。
2人の絆を示す描写が多数ある。 pic.twitter.com/TFchTfRdzF— たらこ将軍のキングダム研究室 (@tarako_kingdom) October 22, 2020
また汗明と蒙武の戦いは、壮絶な戦いになっていきます。
最初の二振りでは、汗明が蒙武を弾き飛ばすほどの膂力(りょりょく=腕力)を見せつけます。
ここから汗明が自分のことを語り始めます。
- 汗明は自分が最強であることを知っていること
- 汗明は東の斉から趙、魏、韓と順に攻めていき、落とした城は大小100は超えていること
- 汗明はその間、1度も負けていないこと
- 汗明は秦の六将・王齕と戦ってあっさりと勝利したこと
- 汗明は人の枠を超えて生まれ落ちた超越者であること
- 汗明が戦場で戦い思うことは「つまらぬ」
- 汗明は自分が強者だと勘違いしている者を正面から叩き潰すことを責務だと考えていること
結構しゃべりますね、汗明は。
そのため蒙武も汗明のことを、「思ったより口数が多い男だ」と言っています。
やはり汗明はナルシストでしょうか?
(^_^;)
蒙武の高揚
またこの話が終わってからの激突で、蒙武は逆に汗明を吹き飛ばしてしまいます。
蒙武も汗明の強さを感じて、ギアが入ったというところでしょうか。
また蒙武は汗明ほどの強者と戦うことが初めてであること、そして生まれて初めて全力を引き出して戦う刻(とき)が来たことに喜びを感じていたようです。
汗明の双肩に宿った将軍としての格
ここからお互いの大錘のぶつけ合いが始まり、大錘の破片が周囲に飛び散るまでになっていきます。
およそ人の戦いとは思えないほどの激闘になりましたが、しかし大将は一騎討ちで積み上げた武将としての格を双肩に宿して戦います。
そして積み上げた戦歴では、蒙武は汗明に及びません。
そのため汗明の双肩に積み上げた格が宿ったその時、汗明の振り下ろした大錘が蒙武の腕を砕くことになってしまいます。
また蒙武はこの直後に汗明から頭を吹っ飛ばされてしまいます。
しかし、ここから蒙武が脅威の復活劇を見せていきます。
昌平君との話を思い出す蒙武
汗明に倒され絶体絶命に陥ったかに思えた蒙武でしたが、ここから蒙武は昌平君との話を思い出します。
蒙武 積み重ねた戦歴 大将軍としての”格”
それらが力となって双肩に宿るとするならば 汗明の武は今の中華で正に最強やも知れぬ
その時 お前であっても汗明は揺らがぬ山に見えるだろう
汗明はお前よりも強い
だが俺は信じている
それを打ち破るのが蒙武という漢だと
お前に理屈は必要ない
この一戦で天下に示せ
誰が最強の漢であるかを
(出典:キングダム)
ここで蒙武は脅威の復活劇を見せていきますが、ここで蒙武の力が蘇(よみがえ)ったのは昌平君との友情もあったのかもしれませんが、中華最強を誇示したい蒙武に対して、昌平君の言葉は的確に蒙武の心を奮い立たせたことでしょう。
ここから蒙武は汗明に攻撃を仕掛け、汗明の腕を砕くことに成功します。
しかしここで2人の激闘に水を差そうとする人物が登場してきます。
媧燐、蒙武の背後を狙う
さてここから楚の女傑・媧燐(かりん)が怪しい動きを見せてきます。
といのも媧燐は、弟の媧偃(かえん)に蒙武の背から心臓を突くように指示します。
これが汗明に知られると汗明は激怒するはずですが、汗明が激怒した場合は媧燐が対処すると言って、弟の媧偃を蒙武の元に向かわせます。
そこから汗明と蒙武の戦いは熾烈(しれつ)を極めてきて、汗明の大錘が破壊されてしまいます。
汗明ピンチ!というところで、媧偃が蒙武の背後に忍び寄ります。
しかしそこに駆け付けたのは蒙武の息子・蒙恬でした。
決着の刻(とき)
媧偃が父・蒙武を狙っていることを察知した蒙恬が駆けつけ、媧偃との一騎討ちになりましたが、蒙恬は媧偃から吹き飛ばされてしまい、父・蒙武と汗明の間に割って入る形になりました。
蒙恬が「しまった」と思った時には、時すでに遅し。
蒙恬は汗明の剣で斬り伏せられてしまいます。
しかし蒙恬が斬られたことで父・蒙武は逆上したのか、蒙武は汗明の頭を大錘でつぶしてしまいます。
楚は今回の合従軍の盟主をうたっていますので、汗明は楚の総大将にとどまらず、合従軍の武の象徴でした。
ここで汗明を倒すことは、全戦場に戦略的な意味以上の影響を与えるほどのことですが、その偉業を蒙武が成し遂げたことになります。
しかし蒙武に頭をつぶされた汗明の最後は、ヤバかったですね。
ちなみにこの汗明の最後は、単行本29巻・第314話「”至強”決す」で読むことが出来ます。
キングダム汗明の史実と最後の死亡がヤバい! まとめ
キングダムの汗明も調べてみると、史実に実在した人物です。ただ史実の汗明は遊説家(ゆうぜいか=諸侯たちに政策提言を行う人たち)で、武功をあげたという記録も残されていません。キングダムの汗明とは全く別人だったようですね。#キングダム #汗明 pic.twitter.com/GQvwvtibO1
— comic-search (@search_comic) May 27, 2021
ここまでキングダムの汗明が史実に実在したのか?
またキングダムでの強さや最後の死亡についてご紹介してきました。
汗明という人物は史実に実在していますが、史実の汗明は遊説家ですので、その意味ではキングダムの汗明はオリジナルキャラと言えます。
また汗明は頭をつぶされるというヤバい最後を迎えていますが、その敗因として考えられるのは蒙武の息子の蒙恬を斬ったこと、そしてこれまで負けていなかったことからくる「おごり」もその敗因になったのでは?と思います。
そしてこの場面は蒙恬を斬られて怒りを増した蒙武の、父としての愛を感じた一幕ではありましたね。
それではこれでキングダムの汗明の史実や最後の死亡に関するご紹介を終わります。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。