吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)先生原作の大人気作「鬼滅の刃」。
劇場版「鬼滅の刃・無限列車編」の興行収入が400億円を突破するなど、話題性の高いコンテンツである本作ですが、2021年10月には待望のアニメ2期も決定しております。
今回はそんな鬼滅の刃から「無限列車編」にも登場した、上弦の参・猗窩座(あかざ)に関して考察していきます。
鬼滅の刃では、鬼にも悲しい過去がある場合が多いですが、猗窩座にも過去の人間時代に悲しい過去を背負っていました。
さて猗窩座が過去の人間時代に背負った悲しい出来事とは何だったのでしょうか?
今回は鬼滅の刃の猗窩座が、過去の人間時代の悲しい過去から鬼になるまでの過程を見ていきましょう。
それでは最後までお楽しみください。
Contents
鬼滅の刃・猗窩座の人間時代の悲しい過去とは?
鬼滅の刃 『煉獄杏寿郎・猗窩座』
墨絵で模写しました!!☺
コピックで色もつけてみたよ!💪18巻感動しました…😭
鬼滅の刃ってどんなに強いヤツでも辛い過去があるんですよね…💦#鬼滅の刃 #煉獄杏寿郎 #猗窩座#模写 #墨絵 #コピック #イラスト pic.twitter.com/3oHxrXjoYV— こバya4 (@kobayashi5290) December 7, 2019
さて鬼滅の刃では、味方だけでなく敵キャラの鬼の過去にも触れる描写が多くあります。
その大半が、人間から鬼になるまでの過程を描いており、中には悲しい過去を持つ敵キャラも存在します。
上弦の参・猗窩座もその1人です。
猗窩座が人間だった頃には、まず次のような過去がありました。
- 病気だった父親
- 貧しかった少年時代
- 父親に薬を飲ませるために盗みを繰り返していた
上記のような環境で育っていました。
ではそれぞれの状況を詳しく見ていきましょう。
病気の父親を持ち、貧しかった少年時代
まず猗窩座の人間だった頃は、貧しい家庭に育ちました。
作中では猗窩座の人間時代の描写では母親は描かれておらず、病弱な父と2人で暮らしていました。
もしかすると母親は、猗窩座が幼い頃に亡くなっていたのかもしれません。
あるいは病弱な父親の薬にお金もかかるため、どこかに消えてしまったかもしれません。
母親が存在せず父親が病弱なため、食事や薬などは猗窩座が調達しなければいけない状況でした。
もちろん母親がおらず父親が働いていない状況ですので、家の収入は乏しかったはずです。
しかし猗窩座は高額な薬を父親に飲ませるために、盗みを繰り返して食糧や薬を手に入れていました。
この猗窩座は11歳の頃から盗みを繰り返して、奉行所に何度も捕まっており、スリの入れ墨が両腕に三本線となっていました。
猗窩座の父親が自殺
鬼滅の刃18巻ネタバレ注意⚠️⚠️⚠️感想☺️💭
もうこの猗窩座の過去の序章幕開けから号泣なんだけど。感情移入し過ぎて辛い…
わかる…わかるよォオォ
迷惑じゃなかった何で謝るんだよ…
ってさ、号泣猗窩座ァァァァァァ狛治サァァン…😭
泣く#猗窩座 #鬼滅の刃 pic.twitter.com/H1Mohjqp9F— 🐬@QuaA(あくあ)ᐝ⛓ (@oo_a1231_oo) December 6, 2019
しかし猗窩座の父は、自分のためとはいえ犯罪に手を染める息子の姿を見ていられなくなったのでしょう。
「真っ当に生きろ、まだやり直せる」
「迷惑をかけて申し訳なかった」
父は息子へ置き手紙を残し、猗窩座の父は自分で命を絶つことを選択したのでした。
父親に生きていて欲しかった猗窩座
そんな父親の自殺を目の当たりにして、猗窩座は自暴自棄になってしまいます。
「貧乏人には生きることさえ許されないのか」
「迷惑なんかじゃなかった、なんで謝るんだよ」
「親父は何も悪いことなんかしてないだろ」
父親を救うための行動が結果として父親を殺(あや)めてしまったことに、猗窩座は深い悲しみを背負うこととなったのです。
猗窩座の人間時代の名前は?
ちなみに猗窩座の人間時代の名は「狛治(はくじ)」です。
狛は「狛犬(こまいぬ)」。
治は「おさめる」という意味を持ちます。
狛犬は神社などに存在する、守り神としての役割を持ちます。
親としては「狛犬のように世を守る(おさめる)人に」という願いの元に、狛治という名前をつけたのかもしれませんね。
猗窩座の人間時代の過去は何巻何話?
ちなみに猗窩座の過去の話は、原作18巻・154話「懐古強襲」~155話「役立たずの狛犬」に収録されています。
猗窩座の過去の話に感銘を受けた読者も多いと、評判の回となります。
もしも狛治の盗みの背景に気付く人がいたら
また狛治は、元々お金を求めるためだけに盗みを行っていたわけではありませんでした。
父親が病気で薬が高額なため、普通に働いても薬を買うことはできず、仕方なく盗みを働かざるを得ない状況でした。
狛治の盗みの背景に父親の病気があることを周囲の大人が気づくことができれば、もしかしたら狛治はその時点で盗みを働くことはなかったのではないか?と思います。
狛治が生きた時代は、貧しい人たちに手を差し伸べる仕組みが無かったのかもしれませんが、貧しい人たちでも最低限の生活ができるような社会の仕組みが必要だということを考えさせられます。
鬼滅の刃・猗窩座は過去の人間時代に恋の予感?
猗窩座の話泣ける…❄️ pic.twitter.com/qJjnMiFjJC
— cocoa (@cocoa33121353) October 8, 2021
また父親が自殺してから、狛治(猗窩座)は江戸所払いとなって、どこかに流れ着いたようでした。
その場所がどこなのかは公式にも明らかにされていません。
またその地で狛治は、武術道場をやっていた慶蔵(けいぞう)から「道場に来ないか」と誘われる事となります。
一度は慶蔵を攻撃した狛治でしたが、慶蔵はその場から一歩も動くことなく狛治を圧倒します。
目を覚ました狛治は慶蔵の道場に行き、門下生となりました。
またその慶蔵の道場には病弱な娘がおり、狛治は慶蔵から娘の看病を頼まれることとなります。
その娘の名は恋雪(こゆき)と言いました。
なぜ慶蔵は娘の看病を狛治(猗窩座)に頼んだ?
ではそもそも慶蔵は、なぜ狛治に恋雪の看病を頼んだのでしょうか?
もしかしたら慶蔵は、狛治の人間性を見抜いていたのかもしれません。
狛治には犯罪者としての証明として入れ墨があったものの、その点だけで狛治の全てを判断しなかったのではないでしょうか?
狛治は単にお金欲しさのあまりに盗みを働いていたわけではなく、病弱な父親のために盗みを働かざるを得なかったという背景がありました。
そんな狛治の心根の優しさを、慶蔵は狛治との戦いの中で見抜いたのかもしれませんね。
真摯に恋雪の看病をする狛治(猗窩座)
また狛治は恋雪の看病を、文句の1つも言うことなく真摯に対応していました。
これは慶蔵への恩なのか、狛治自身の過去を重ねた贖罪(しょくざい)なのかは分かりません。
しかし病弱な恋雪と、病弱だった父が重なっていたことは間違いないでしょう。
今度は真っ当にと思いながら、狛治は恋雪の看病をしていたに違いありません。
狛治に道場の後継ぎと恋雪との結婚が提案される
恋雪
「私たちのことを思い出してくれて良かった 元の狛治さんに戻ってくれて良かった・・・ おかえりなさい
あなた・・・」#鬼滅の刃 #猗窩座 #狛治 #恋雪pic.twitter.com/mCjPURdvXj
— 鬼滅の刃 名言、名シーン (@Takuto940362421) October 2, 2021
そして狛治が道場の門下生になり3年が過ぎた頃、慶蔵から「道場の跡継ぎにならないか」と提案を受けることになりました。
この時、狛治は18歳となっていました。
恋雪も狛治の看病のおかげもあってか常に床に伏せるような事はなくなって、普通の生活を送れるまで回復していました。
そんな折り、狛治と恋雪は一緒に花火を見に行くこととなります。
そこで恋雪から、「夫婦(めおと)になって欲しい」と逆プロポーズを受ける狛治。
狛治の心根の優しさと真摯な看病が実を結んだ結果と言えるほど、幸福な時間が訪れた瞬間でした。
鬼滅の刃・狛治(猗窩座)の大事な人が毒殺される!
鬼滅の刃無限列車編が次の日曜から😍
猗窩座が何処から来たのか追加エピソードあんのか?
映画が初見の人は猗窩座は煉獄さん殺した許せん奴になるけど実際は過去のエピソードは悲しいのよ😭
上弦の鬼の中で女性ファン多いの納得がいくからね
これ見ただけで泣きそうになるのだが😭↓ pic.twitter.com/YVZ3RaiGRA
— ウルトラのパパ (@ULTORAD4429117) October 4, 2021
しかし、猗窩座のそんな幸せな時間は長くは続きませんでした。
慶蔵の持つ土地を狙う隣接の剣術道場の人間が、その土地を奪うために慶蔵の道場の井戸に毒を入れ、慶蔵と恋雪を毒殺したのです。
そしてタイミングが悪いことに、狛治は亡き父の墓参りをしていて不在でした。
日暮れ前に道場に戻った狛治は、人づてで2人が亡くなったことを知ることとなるのです。
「俺は大事な人間が危機に見舞われている時、いつも傍(そば)にいない」
「約束したのに」
狛治の悲痛な思いが駆け巡りました。
狛治の報復
そして尊敬する師範と愛する将来の妻を同時に亡くした狛治は、すぐさま隣の剣術道場へと報復に向かいます。
そして、道場にいた67名を殺害します。
その全ては素手による撲殺(ぼくさつ)でした。
元より武術の才能のあった狛治は、その怒りを力に変えてしまい、隣接の剣術道場の人間に襲いかかります。
その記録によると、遺体のほとんどは原型も無くつぶされ・ひしゃげており、まるで地獄絵図のような光景だったということでした。
しかし、報復をしても慶蔵や恋雪は戻ってきません。
狛治は再び深い悲しみを抱えることとなりました。
猗窩座が強さを追い求めていた理由とは?
ここで途方に暮れる狛治の前に現れたのは、鬼の始祖である鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)でした。
あれだけの強さを誇った狛治も、無惨の前には歯が立ちません。
「十二体ほど強い鬼を作ろうと思っている」
無惨は狛治にそう告げます。
狛治にはもう守るものがいません。
「もうどうでもいい、全てが」
これが全てを捨て、狛治が鬼になった瞬間でした。
そんな猗窩座は鬼となって狛治としての記憶を失っても、なお強さを求めました。
それは生前に守れなかった、守りたい人を守るための強さを追い求めていた(恋雪や慶蔵、そして父)表れなのかもしれませんね。
鬼滅の刃・猗窩座の人間時代の悲しい過去とは? まとめ
【不幸な過去持ちのキャラが好きな私が選ぶ絶対幸せになってほしい鬼滅の刃キャラ第1位】
上弦の参・猗窩座
涙なしでは読めない過去持ち・映画公開後にヘイトを集めるだろうから心痛い・人間時代は全キャラの中でもトップの善人・155話のサブタイトルはまじでやめてあげて・美しい散り際であった pic.twitter.com/imV9Ls3lxB— あられしゃん (@alalechaaan) May 31, 2020
今回は鬼滅の刃に登場する、猗窩座(あかざ)の過去の人間時代について考察してきました。
以下がまとめとなります。
- 猗窩座の人間時代は貧しい過去を持っていた
- 病気の父のために盗みを繰り返していたが、それを苦に父は自殺した
- 自暴自棄になった猗窩座を救ったのは、慶蔵だった
- 猗窩座は慶蔵の娘・恋雪の看病を続けていった末、夫婦となった
- しかし隣接の道場により慶蔵と恋雪は殺害されてしまう
- 猗窩座は報復として隣道場の人間を殺害
- その強さを鬼舞辻無惨に見込まれ鬼となった
無限列車編では炎柱・煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)の命を奪った悪役としてしか見られなかった猗窩座ですが、その猗窩座の過去の話は非常に胸が痛くなる思いでした。
無限城での戦いの後、狛治として幸せになってくれることを願うばかりです。
それでは以上で、鬼滅の刃の猗窩座の過去の人間時代に関するご紹介や考察を終わります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!