鬼滅の刃は吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)先生原作の大人気漫画で、映画でも大ヒットを飛ばした日本漫画の金字塔を打ち立てた作品です。
今回はその鬼滅の刃の炭治郎と同期入隊の鬼殺隊士・嘴平伊之助(はしびらいのすけ)に関して考察していきます。
野生育ちの伊之助ですが、炭次郎たちと出会って以降「ほわほわ」とした感情を特に感じるようになります。
伊之助の「ほわほわ」とした感情はどのような理由で発生して、どのような意味があるのでしょうか?
今回は伊之助のほわほわの理由や意味を深掘りしていこうと思います。
それでは最後までお楽しみください!
(なお一部ネタバレを含みますのでご注意ください。)
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伊之助がほわほわしたのは何巻何話?画像付きで紹介!
伊之助の「ほわほわ」したシーン pic.twitter.com/zNAHVd6Dma
— きつね@鬼滅なび (@kimetsu_blog) December 29, 2020
では原作にて伊之助が「ほわほわ」したのは、いつ何巻なのでしょうか?
いくつか抜粋していきましょう。
- 4巻28話「緊急の呼び出し」
- 4巻31話「自分ではない誰かを前へ」
- 18巻159話「顔」
- 23巻204話「鬼のいない世界」
では、それぞれどういった場面で伊之助が「ほわほわ」したのでしょうか?
まずはその点を振り返っていきます。
伊之助は炭治郎から感謝されてほわほわ
まずは原作4巻28話「緊急の呼び出し」にて、那田蜘蛛山に突入した直後のことでした。
炭治郎が伊之助に対して「一緒に山に入ってくれてありがとう」と感謝する場面。
1人で山に入るのは心細かった炭治郎が素直に伝えたこの言葉が伊之助に刺さったようです。
伊之助はその感情の正体が分からずただ「ほわほわ」していました。
伊之助は藤の家紋の家のおばあさんに優しくされてほわほわ
そして同じく4巻28話「緊急の呼び出し」ではもう1回。
回想シーンとして、藤の花の家紋の家にて伊之助の衣服を洗っている間に浴衣の貸し出しをしてくれたおばあさんに対して「ほわほわ」している伊之助。
- 「(浴衣は)大変着心地が良うございますよ」
- 「夕飯は天ぷらにしましょうね」
このおばあさんの台詞の最中、伊之助の「ほわほわ」が発生しています。
着心地の良い浴衣に反応したのか、天ぷらに反応したのか、おばあさんの優しさに反応したのか。
はたまた全てが重なって「ほわほわ」したのかもしれませんね。
ちなみに伊之助はその後の「柱稽古編」にて、岩柱の試練で行った岩を動かす訓練を天ぷらパワーで乗り超えている場面もあります。
藤家紋の家の出来事は、伊之助にとって印象深かったという証拠でしょう。
伊之助は炭治郎の助けられてほわほわ
続いては原作4巻31話「自分ではない誰かを前へ」。
伊之助と炭治郎は那田蜘蛛山にて頸のない鬼と遭遇します。
その頸のない鬼の攻撃に猪突猛進した伊之助が、蜘蛛の糸で動きを止められてしまいます。
絶体絶命の伊之助を間一髪の所で助けた炭次郎。
「伊之助、一緒に戦おう!」
「この鬼を倒すために力を合わせよう!」
炭治郎が伊之助にそう叫びます。
今まで誰かに頼られたことは無かったに等しい伊之助は、自分の心の変化に戸惑い、「これ以上俺をほわほわさせるんじゃねぇ」と炭治郎に怒る場面が。
そして2人は協力して、目の前の強敵に打ち勝ったのでした。
伊之助は胡蝶しのぶに優しくされてほわほわ?
また炭治郎以外にも優しさに触れて、伊之助の感情が揺さぶられたシーンがあります。
鬼滅の刃の炭鉱艮18巻・159話「顔」では上弦の弐を相手に、胡蝶(こちょう)しのぶが命を落とします。
その事を察した伊之助は、無限城に入る前のしのぶとの会話を思い出します。
自分を手当てしてくれたしのぶとの約束の「指切りげんまん」。
そして優しい笑顔。
「ほわほわ」という表現は描写されてはいなかったものの、間違いなく「ほわほわ」していたことでしょう。
その証拠にしのぶが死んだと察した後の伊之助は、上弦の弐に対して怒りを露わにしています。
誰かの為に怒れるほど、伊之助の心が揺さぶられていたと分かる一幕です。
盗み食いをした時のアオイの言葉にほわほわ
また23巻の204話は、無惨との最終決戦が終えた後の話となります。
鬼がいなくなった平和な世界で、台所に繰り出す伊之助。
そして盗み食いをするもアオイにばれる伊之助。
しかしそんな伊之助のために「伊之助専用のご飯」を用意してくれるアオイ。
ここも「ほわほわ」という表現はなかったものの、自分の為に用意された食事に対して、初めて素顔で「ほわほわ」した表情を見せた伊之助なのでした。
たかはるのおじいさんを思い出すとほわほわ
そして鬼滅の刃の番外編にて伊之助の幼少期の回で登場した人間、通称「たかはるのおじいさん」。
山から下りた伊之助に百人一首を意味聞かせ言葉を教えたり、おかきを与えていたおじいさんです。
そのおじいさんを思い出すと伊之助は「ほわほわ」するそうです。
公式ガイドブックにてその事が記されていました。
山で育った伊之助を、最低限の人間として育ててくれた第二の親代わりということで、伊之助の記憶にも深く残っているのでしょう。
伊之助にとっての「ほわほわ」の意味は?
ほわほわした、、
この伊之助ちょー可愛い#鬼滅本誌 pic.twitter.com/OymnKrUNBS— mai*ワンオク7.25 (@mimi10969mi) May 11, 2020
では本題である伊之助の「ほわほわ」とは、一体どういった意味があるのでしょうか?
「ほわほわ」が発生するときは、伊之助の感情が揺らいだ時であることは間違いありません。
そしてその感情は「負の感情」ではなく「正の感情」、つまり嬉しい時や楽しい時に発生していると推測されます。
ただ戦いの時には、伊之助はこの「ほわほわ」を嫌っていました。
戦っている伊之助にとって、「ほわほわ」は気のゆるみにつながってしまうと思われますが、そして敗北してしまうことを伊之助は嫌っていたのかもしれませんね。
伊之助がほわほわする理由とは?
伊之助可愛いよね
ほわほわ🐗
#鬼滅の刃#絵描きさんと繋がりたい pic.twitter.com/C68CyIDUWY— みく@低浮上 (@mikuhana0425) November 3, 2020
また他のメンバーでは「ほわほわ」という描写はなかったものの、伊之助については「ほわほわ」が描写されていました。
それはどうした理由からなのでしょうか?
元々はイノシシに育てられた伊之助は。人間とは大きく関わってはいませんでした。
番外で登場したおじいさんの孫「たかはる」から、伊之助は邪険にされ追い出されそうな描写もありました。
また伊之助が鬼殺隊の最終試験を知った際も、力比べと称して鬼殺隊士に戦いを挑むほど好戦的でもありました。
伊之助が初登場した時には、まるで炭治郎たちの敵なのか?と思えたぐらいでしたね。
そういったことから推測すると、伊之助はこれまで人の優しさに触れる機会はなかったのだと思われます。
また誰かと何かを共有する楽しみというのも、今まで経験したことは無かったでしょう。
そのため「誰かに優しくされる」「誰かから頼られる」といった事が伊之助に起こると、特に伊之助の感情は揺さぶられて「ほわほわ」するのだと思われます。
この「ほわほわ」の感情は伊之助が炭次郎たちと行動をするに伴って、伊之助に人間としての感情が芽生え始めた表現として描写されたのだと思われます。
そのため伊之助に嬉しいことがあった時だけに「ほわほわ」と描写されたのではないでしょうか?
伊之助がほわほわする理由は? まとめ
ありがとうと相手に伝えるのは、とても大事なことだと思います。
言われた方は伊之助になるんです。
ほわほわ~ pic.twitter.com/ZYiA9wXoiv— ペロ (@greenday0803) September 3, 2021
今回は、鬼滅の刃の嘴平伊之助が「ほわほわ」する理由に関して考察していきました。
以下がまとめとなります。
- 伊之助のほわほわの初登場は4巻28話
- 伊之助のほわほわは優しい気持ちになると発生する
- ほわほわは伊之助自身の心の成長だと推測
野性的な伊之助がほわほわを通して優しさを知っていく。
これは非常に感慨深い演出だと感じました。
また伊之助がほわほわすると、こちらも心が暖かくなりますね。
それでは以上で、鬼滅の刃の伊之助が「ほわほわ」する理由や意味の考察を終わります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。