新型コロナウイルスは日本での感染は下火になってきましたが、新たなオミクロン株というウイルスが発生したことが分かりました。
このオミクロン株はいつどこで発生して、毒性はどの程度で感染した場合の症状はどうのでしょうか?
またオミクロン株は日本でも感染が拡大するのでしょうか?
オミクロン株は、なぜオミクロンと名付けられたのでしょうか?
そして気になるのはワクチンの効果で、オミクロン株にワクチンは効かないのでしょうか?
今回はオミクロン株にワクチンは効かないのか?などをお伝えしていきます。
Contents
オミクロン株にワクチンは効かない?ワクチンの効果は?
南アフリカの新型コロナウイルス「オミクロン株」、英保健相は「デルタ株」よりも感染力が強く、「現在のワクチンがより効きにくいかもしれない」と述べている。香港でも確認されており、入国制限強化を日本政府に求める。 pic.twitter.com/cXS7prIhgT
— 松丸まこと 前足立区議会議員 (@seiryukai) November 27, 2021
では気になるのは、オミクロン株に新型コロナワクチンの効果はあるのか?という点です。
もしワクチンが効かないということになれば、オミクロン株の感染拡大が懸念されます。
この点についてはイギリスの保健当局幹部は、オミクロン株に対しては新型コロナワクチンの効果が低下することは「ほぼ確実」だろうと警告しています。
一方でアメリカの感染症対策トップのアンソニー・ファウチ博士は、新型コロナワクチンが重症化を防ぐ効果は依然としてあるのではないか?と話しています。
オミクロン株が発生してまだ間もないため、オミクロン株に新型コロナワクチンがどの程度の効果があるのかは、まだ分からないことが多いようです。
ただWHOは、ワクチンは有効との見解を示しています。
(WHOが信頼できない気持ちも個人的にはありますが・・・)
オミクロン株にワクチンは効かなかった?
また11月30日の新たな情報として、オミクロン株の感染者が日本国内で初確認されています。
この人はナミビア人ですが、すでにモデルナ社製のワクチンを2回接種した人でした。
では、やはりオミクロン株にワクチンは効かないのでしょうか?
ワクチンを2回接種した人が新型コロナウイルスに感染する、いわゆる「ブレイクスルー感染」はオミクロン株以外でも起こっていました。
また専門家の先生の見解としては以下のような点が示されていました。
- 1例では分からない。
- どのくらい時間が経っているのか?どのくらい濃厚接触してウイルスを浴びて感染したのか?という点も重要。
- ワクチンが効かないと断言する証拠にはならない。
またワクチンは感染の予防、発症の予防、重症化の予防のそれぞれの効果があると言われています。
それぞれがどうなっているかを今後検証することが重要だということでした。
(11月30日 ニュース23より)
オミクロン株のワクチンは新たに作られる?
また新型コロナウイルスのワクチンですが、ワクチンメーカーはオミクロン株に対応したワクチンを出荷・製造する予定と言われています。
ファイザー社のワクチンは100日以内に出荷可能。
モデルナ社製のワクチンは数カ月で製造可能と伝えられています。
専門家の先生の見解としては、メッセンジャーRNAという技術なら、この程度の日数で作成されるのは妥当とのことでした。
ただすみやかに承認されるのか?といった点や改良したワクチンが必要なのかを見極めることも重要とのことでした。
(11月30日 ニュース23より)
オミクロン株の毒性は?
ではオミクロン株の毒性はどの程度なのでしょうか?
感染力が大きいのでは?との指摘もありますが、WHOからは以下のことが伝えられています。
- 感染力の高さは不明
- 他の変異株と症状の違いはなし
- 再感染リスクは高い可能性がある
あくまで「現時点では」ですが、毒性そのものは強くなっていないものの、再感染のリスクが高い可能性があると言われています。
オミクロン株の症状は?
ではオミクロン株に感染した場合の症状はどうなるのでしょうか?
「現時点では」という条件つきですが、オミクロン株の感染者を診察した南アフリカの医師の意見としては、「今のところ患者たちの症状は軽い」と発言しています。
また南アフリカ医師会 コエツィ会長の発言としては以下が伝えられています。
「症状のほとんどは、1日2日続く強い疲労感、その後、頭痛や体の痛みです」
症状としてはこれまでの新型コロナウイルスの症状と違いはあまりないそうです。
オミクロン株は日本に入ってくる?
オミクロン株
エトセトラ
エトセトラ日本では
10日間の隔離てまた
日本で
確認されてからでは
遅いと思いましたなんも学んでないよね pic.twitter.com/6Tj04T9mEW
— ぶっさいくのぶた (@kyosyokusyouno) November 26, 2021
またオミクロン株は日本に入ってくるのでしょうか?
2021年11月29日になって、日本の岸田総理は11月30日からは全世界の外国人の新規入国を禁止するという措置を発表しました。
ただすでに世界的にオミクロン株の感染が広がっていますので、即座(オミクロン株が出たと公表された時点ですぐ)に対応しない限りは完全な水際対策は難しいでしょう。
また日本人の再入国に関しては、どの国から再入国するかによって、日本の指定施設での3日間・6日間・10日間の待機が求められています。
そして全ての日本人の再入国に関しては、自宅などを含めて14日間の待機を求められています。
この点に関しては国の指定施設での待機が国によって日数が違う点はやや疑問を感じるところで、すでに感染者は世界中に広がっていますので、この点でも水際対策の穴があるように感じます。
ですのでオミクロン株が日本に入ってくることは、ほぼ間違いないのではないでしょうか?
日本でオミクロン株の感染者を初確認!
【会見】国内初オミクロン株を確認、松野官房長官「水際措置が有効に機能」https://t.co/ZAofMn4N9X
濃厚接触者については「同行していた方や飛行機の機内で近くの席にいた方については既に把握し、保健所に連絡しているが、詳細は厚労省から説明させていただきたい」と述べた。 pic.twitter.com/8h0mjgVcT9
— ライブドアニュース (@livedoornews) November 30, 2021
また11月30日に、日本国内でもオミクロン株の感染者が確認されています。
(ニュース23より)
ただしこれは日本人ではなくナミビア人であり、外交官の職業の方だということで、入国時は無症状だったものの、その後に発熱になったようです。
またこの男性はモデルナのワクチンを2回接種済みで、おととい家族と共に成田に着いたとのことでした。
ちなみにこの男性の家族は陰性で、隔離措置中となっています。
濃厚接触者はいるの?
またこの男性と一緒に飛行機に同乗していた70人は、濃厚接触者として対応し、アプリによる管理と2日ごとの検査を行うことが決まりました。
ちなみに協力が得られない場合は名前の公表を行うそうです。
このうち40人は都内在住で、都の施設への入所を調整中となっています。
オミクロン株の発生はいつから?
【新型コロナ】新変異株「オミクロン」に改名、WHOが懸念対象に指定https://t.co/zipWWqAb4n
26日には各国がアフリカ南部の国々からの航空便の乗り入れを停止。WHOはオミクロン株の感染力や重症度、ワクチンや検査、治療への影響の調査は完了まで数週間かかるとしている。 pic.twitter.com/iEV10syqeT
— ライブドアニュース (@livedoornews) November 26, 2021
まずコロナウイルスのオミクロン株ですが、このオミクロン株はいつ頃に発生したのでしょうか?
この点ですが2021年11月9日に採取された検体から、このオミクロン株の感染が初めて確認されたことがWHOから明らかにされています。
またWHOがこの新しいウイルスを「オミクロン株」と命名したのは、2021年11月26日のことでした。
さてこのオミクロン株は、どこで発生したのでしょうか?
オミクロン株はどこで発生した?
このオミクロン株が発生したのは、南アフリカと言われています。
またオミクロン株が確認されたのは、南アフリカで77人、隣のボツワナで4人、イスラエルで1人、香港で2人の感染が確認されていると言われています。
ただこれは2021年11月27日時点のことです。
今後もオミクロン株の感染が拡大することは間違いないと思われます。
オミクロン株はなぜ発生した?
ではなぜオミクロン株は発生したのでしょうか?
ウイルスは元々、生き残るために遺伝子を変化させると言われています。
ウイルスは他の細胞に入りこんで自らの分身を作ることで増えていきますが、この時にウイルスの遺伝子がコピーされていきます。
こうしてウイルスは自分の分身を増やしていきますが、ウイルスは遺伝情報をコピーする時にミスが起こります。
この遺伝情報の変化を「変異」と呼びます。
ただ小さな変異では、ウイルス自身の性質が大きく変わることはないケースも多くあります。
日本での感染拡大でも、新型コロナウイルスは遺伝情報が変わっていたそうですが、微々たる変化の場合には性質が大きく変わることはなく、問題になることがなかったんですね。
ただ今回のオミクロン株は、性質が変わった変異株となったことで、WHOは「懸念される変異株」に指定することになったようです。
ちなみに新型コロナウイルスは、約2週間で遺伝情報の1か所程度の小さな変異を起こすことが分かっています。
オミクロン株はなぜオミクロンと言うの?オミクロンの意味とは?
南アフリカなどで感染が広がっている新型コロナウイルスの #変異株 について、WHOは #オミクロン 株と名付けた。
WHOはギリシャ文字のアルファベット順で変異株の呼び名を決めてきたが、ニューとクサイが飛ばされた形になった。
いったいなぜなのか。https://t.co/rZuMCJ0ZMH pic.twitter.com/QVkohADVeq
— The Asahi Shimbun GLOBE+ (@asahi_globe) November 27, 2021
ちなみにオミクロン株は、なぜオミクロン株と命名されたのでしょうか?
新型コロナウイルスの変異株については、これまでギリシャ文字が使われていました。
それはある国の文字を使った場合、その国への差別につながる恐れがあるとの判断があることと、ギリシャ文字は現代の価値から切り離された中立的な記号として定着していることがその理由として挙げられています。
ちなみにギリシャ文字は以下になります。
- α(アルファ)
- β(ベータ)
- γ(ガンマ)
- δ(デルタ)
- ε(イプシロン)
- ζ(ゼータ)
- η(イータ)
- θ(シータ)
- ι(イオタ)
- κ(カッパ)
- λ(ラムダ)
- μ(ミュー)
- ν(ニュー)
- ξ(クサイ)
- ο(オミクロン)
- π(パイ)
- ρ(ロー)
- σ(シグマ)
- τ(タウ)
- υ(ウプシロン)
- φ(ファイ)
- χ(カイ)
- ψ(プサイ)
- ω(オメガ)
※赤の太文字・・・懸念される変異株(感染力が強まったり、ワクチンの効果が下がったりする性質を持つとみられる変異株)
※青の太文字・・・注目すべき変異株(懸念される変異株に至らないまでも、ワクチンの効果などに影響を与える可能性がある変異株)
ν(ニュー)とξ(クサイ)が飛ばされたワケは?
ちなみにオミクロンの前のν(ニュー)とξ(クサイ)は順序を飛ばされています。
ν(ニュー)とξ(クサイ)が飛ばされた理由は明らかにされていません。
もしかすると他の国の単語と音がかぶるからなのかもしれませんね。
(ξ(クサイ)は日本語ですもんね)
オミクロン株にはワクチンは効かない?毒性や日本での感染拡大は? まとめ
岸田首相といい菅前首相といい似たり寄ったり_コロナ対策大丈夫?水際対策大丈夫?_「オミクロン株」来てますよ…_
岸田首相は27日 陸自朝霞駐屯地で開かれた観閲式に出席「10式戦車」に搭乗_ヘルメットをかぶり全体の指揮を執る車長席に座った首相は笑顔で撮影に応じた_ pic.twitter.com/MIK2IanUMq
— 福山満幸 (@bhMEk4PysyO7oE1) November 27, 2021
オミクロン株にワクチンは効かない?日本での感染拡大の可能性は? でした。