キングダム本能型vs知略型!どちらの将軍・武将が強いのか

kingdom-instinct-knowledge-type
   
スポンサードリンク
 

キングダムは古代中華を舞台にした人気マンガですが、武将のタイプとして本能型と知略型という分類があります。

そして″知略”対”本能”は、武将の中の永遠の題目であることもキングダムの王騎将軍の口からも語られていました。

それでは本能型や知略型とは、そもそも何なのでしょうか?

また本能型や知略型の武将や将軍は、キングダムの中では誰になるのでしょうか?

そして本能vs知略は、果たしてどちらが強いと言えるでしょうか?

ここではキングダムの武将としての「本能型」と「知略型」の違いとそれらの武将・将軍を見ていきながら、どちらが強いのか?

この点を考察していきたいと思います。

最後までお楽しみください。

 

Contents

   
スポンサードリンク
 

キングダム本能型の特徴とは?

野生の直感で本能的に動くタイプ!

それではキングダムの本能型とは何なのでしょうか?

それはキングダムの何巻に描かれているでしょうか?

まずその名の通りに本能で動くタイプと言えますし、野生の直感で戦うタイプであることもキングダムには描かれています。

(単行本7巻 第66話「武将の型」)

主人公である信も本能型の武将として描かれていますが、考えるよりも先に体が動いた場面がありました。

そして直感で動いて、麃公軍の不利な戦況を覆(くつがえ)したこともあります。

(単行本26巻 第275話「本能型の才」)

 

敵軍の状況から戦況を読み取る!

また他に参考になるのは、本能型の極みとされる麃公(ひょうこう)将軍に関する分析です。

麃公は敵軍の配置・比重 はては兵の表情・目線などを元に 戦場・戦況を敏感に感じ取るそうだ

(単行本26巻 第274話「蜘蛛の巣」)

 

起こりを直感的に捉えて返し技を繰り出す!

またキングダムでは、人の動きにも軍の動きにも「起こり」というものがあることも描かれています。

「人はものをつかむとき手を動かす

だがほぼ同時だがわずかに先に肩が動く

もっと言うと対になる腰に先に力が発している

それが”起こり”だ」

(単行本56巻 第606話「起こり」)

本能型の武将は、この軍の起こりを敵軍の様子の変化から直感的に捉えるそうです。

そうやって敵軍の思惑や作戦などを直感的に捉えるだけに、敵のワナにはまりにくい面があります。

そして起こりを察知して相手の動きが読めたならば、敵の技は通じなくなり、さらに返しの技を出せることで、戦況を優位に導きます。

とはいえいつもどの戦場でも同じように優位に導くわけではないようで、以下のような記述もキングダムにはあります。

 

兵法を無視した戦い方をする?

どうも本能型の武将は、兵法を無視した戦い方をすることもあるようです。

これも麃公(ひょうこう)将軍に対する評価ですが、以下のような記述がキングダムには描かれています。

「それにしても噂通り変わった敵だ 麃公将軍とは

各軍の置き方 戦い方 まるであべこべでどの兵法書でも禁とするものが平気で目につく

現に無意味なほど兵を死なせている

しかし代わりに要所要所では有り得ぬような勝ちをおさめてその差を帳消しにしてくる」

(単行本25巻 第267話「詰んだ盤面」)

このように兵法通りではない戦いをすることも本能型の武将の特徴と言えます。

 

本能型にもタイプの違いが!

また本能型と言ってもいくつかタイプがあって、キングダムでは今のところ2つのパターンがハッキリと描かれています。

  • 獅子の如く、獲物を見つければ獰猛(どうもう)に襲いかかる麃公タイプ
  • 蜘蛛(くも)の如くからみつくような罠をしかけ、自らはただひたすら獲物が飛び込んでくるのを待つ慶舎タイプ

(単行本26巻 第274話「蜘蛛の巣」)

これから他にも本能型のタイプが描かれるかもしれませんが、この点は今後の楽しみと言えますね。

 

 
スポンサードリンク
 

秦の本能型の武将・将軍は誰?

では本能型の武将・将軍は誰になるのでしょうか?

明確に本能型と書かれている武将もいれば、そうではない武将もいると思いますが、ここでは私の独断で本能型と知略型を分けていきますが、まずは秦の本能型の武将は以下になるでしょう。

  • 麃公(ひょうこう)
  • 李信
  • 蒙武
  • 桓騎
  • 楊端和

キングダムの中では、麃公は本能型の極みとして、そして李信も本能型であることが描かれていました。

>>キングダム武力ランキング!最強は誰か?<<
 

また蒙武も軍に対する理解は深いものの、力が策を凌駕する場面をその体で体現したことのある人物。

(単行本13巻 第132話「力」)

策を弄(ろう)するよりも力でねじ伏せようとする姿は知略型とは言えず、本能型と言って良いと思います。

 

桓騎

そして桓騎は頭脳で勝負するタイプですが、正規の軍略を習ったわけではなく「策を我流で生み出す”天才”」だと言われています。

(単行本43巻 第461話「黒羊の大一番」)

また桓騎が廉頗四天王の玄峰(げんぽう)を討ち取った時の戦いぶりも兵法にのっとった戦いではなく、軍略と呼べる代物ではないと玄峰に言われています。

(単行本20巻 第212話「曲者(くせもの)」)

桓騎は元野盗として生き抜いた経験や知恵から、相手の嫌がることを直感的に探り当てて実行する。

ゆえに黒羊での戦いでも桓騎は李牧や昌平君が真似できないような戦い方を披露し、戦死者の数も開戦前の半分以下に抑えた上での圧勝劇を演じたこともありました。

(単行本45巻 第483話「勝敗の夜ふけ」)

この意味では桓騎は頭脳派でありながら、自分の野盗時代の経験からくる直感を元に戦う武将として「本能型」に分類しました。

>>キングダム桓騎の名言・名シーンは?<<
 

楊端和

あと楊端和も攻城戦では、相手に士気を真正面からねじ伏せる戦いを披露。

(単行本47巻 第505話「熱狂」)

そして鄴攻めの際には楊端和は自らをおとりにしながら、舜水樹の裏をかいて橑陽城を落とすことに成功。

(単行本53巻 第574話「解放者」)

この時の楊端和の戦いは、知略型である舜水樹の予測をくつがえすものでしたが、覚えているでしょうか?

本能型と知略型について、知略型の呉慶は麃公の戦いは理解できず、本能型の麃公も呉慶の軍略を見きっているわけではないと王騎将軍は語っていました。

(単行本7巻 第67話「将の才力」)

つまり本能型の武将の動きを知略型の武将は理解できず、そのため裏をかかれることがあるわけです。

そして先ほどの楊端和の戦いの場面は、まさにそうした状況が起こった場面で、舜水樹も「奴らはこちらが思わぬ戦い方をする」と言っていました。

(単行本53巻 第574話「解放者」)

知略型の舜水樹の予測外の戦い方をする楊端和は、本能型と言って良いと思います。

 

政も本能型?

ちなみに武将ではありませんが、政も実は本能型という気がします。

蕞(さい)の攻防戦では民兵たちを鼓舞し続けた秦王・政でしたが、民兵の本能や感情に訴えかける檄は見事なものがありました。

また軍略を操って指示を出すというよりも、自ら刀を持って戦場に立っていた姿は、知略型というよりも本能型がふさわしい気がします。

 

 
スポンサードリンク
 

その他の本能型の武将は?

趙の本能型の武将

また趙の本能型の武将は、この人たちでしょう。

  • 龐煖(ほうけん)
  • 慶舎(けいしゃ)
  • 尭雲(ぎょううん)

龐煖は武の結晶であり個人で戦う武神です。

敵を倒すのに策は必要なく、自らの知略を使いこなした場面は一切なし。

圧倒的な武力で敵将を倒してしまう龐煖は、本能型で間違いないでしょう。

 

慶舎も蜘蛛(くも)に例えられた本能型の武将として描かれていて、李牧を模擬戦で破ることもあったそう。

信に討ち取られてしまったものの、三大天の最後の一席を狙っていたほどの逸材でした。

 

あとは藺相如(りんしょうじょ)の武の象徴である尭雲(ぎょううん)も、本能型の武将として描かれています。

尭雲の戦い方は独特で、優れた軍略を操る河了貂でさえついて行けずに後手を踏ませるほどでした。

 

またもしかすると趙の武将ですと傅抵(ふてい)も軍略や策を使う場面はありませんでしたので、本能型かな?とは思います。

 

魏の本能型の武将は?

次に魏の本能型の武将は以下でしょう。

  • 凱孟(がいもう)
  • 乱美迫(らんびはく)

凱孟は軍師が別にいて、自ら軍略を操るタイプではありません。

また乱美迫も高い武力の持ち主で、六将である王騎や摎(きょう)でさえ手を焼いたほどだったと描かれています。

(単行本35巻 第382話「魏火龍」)

 

楚の本能型の武将は?

次の楚の本能型の武将は以下でしょうか?

  • 汗明(かんめい)
  • 項翼(こうよく)

汗明は蒙武との一騎討ちで敗れた猛将。

武力は中華最強かとも思われましたが、この将軍も知略を披露した場面はなく本能型と言って良いでしょう。

また項翼も莫邪刀(ばくやとう)という妖刀を持っていますが、こちらも軍略を披露した場面はありませんので、本能型に分類しています。

 

 
スポンサードリンク
 

キングダム知略型の特徴とは?

理詰めの盤面として戦を捉える!

それでは次に知略型の特徴を見ていくことにしましょう。

まず一つに知略型の武将は、戦を理詰めの盤面ととらえます。

(単行本7巻 第67話「将の才力」)

こうしたらこうなる、というところを将棋や囲碁のように盤面で理詰めで考えていき、少しずつ有利な状況を作り上げていって、最終的な勝利を導こうとするタイプが知略型と言えます。

 

正規の兵法にのっとって策を弄して戦う!

また知略型の武将は「軍略」や「兵法」という言葉を使うことが多くあります。

昌平君が軍師の養成学校を作っていて、そこを蒙恬が卒業したように知略型の武将や将軍は、正規の軍略や兵法を叩き込まれている場合も多いはず。

「模擬戦」を行い敵に勝つための戦略を練ることはもちろん、陣形や隊列についても深い知識を蓄えており、地形の有利不利についても熟知。

そしてその時々の敵軍の変化に対応して自軍の陣形を変えていきながら、敵を葬るための策を練り上げていき、冷静に策を実行に移して勝利に導いていく。

それが知略型の武将の特徴と言えます。

そういえば昌平君はこう言っていました。

「腕力で強(かな)わぬ相手を討つために武器を使う

強き武人を討つために人数を集める

大人数の戦いを有利にするために策を練る

万を超す規模の今の戦場では策が全てだ」

(単行本13巻 第132話「力」)

戦略や戦術、策を駆使して戦を勝利に導くのが知略型の武将と言えます。

 

何手も先を読んで戦う!

また本能型の武将が敵の様子から「起こり」やワナなどを察知しますが、知略型の武将は頭脳で何手先までも読み通して戦います。

「相手の心理と戦局推移 わずかな手がかりを元に一体何手先まで読み解けばそうなるのか」

(単行本21巻 第221話「裏の裏」)

これは廉頗と共に戦っていた姜燕(きょうえん)の廉頗に対する評価でしたが、頭脳で考えて先を見通した上で、戦場になると予測される場所にあらかじめ伏兵を配して戦う、などの戦い方を知略型は繰り広げます。

 

秦の知略型の武将・将軍は?

それでは秦の知略型の武将は誰がいるでしょうか?

以下の武将・将軍が知略型になるでしょう。

  • 王騎
  • 王翦(おうせん)
  • 昌平君
  • 羌瘣(きょうかい)
  • 蒙恬(もうてん)
  • 王賁

 

王騎は武力にも秀でている一方で、敵の情報を収集しつつ、あらゆる事態を想定して大胆かつ慎重に事を運ぶ将軍です。

直感で動くタイプではなく、緻密な計算で敵軍を思い通りに動かすこともしばしばでしたので、知略型の将軍ですね。

>>キングダム王騎の武力は最強?史実の姿は<<
 

また王翦は鄴攻めでその軍略の才能を思う存分に発揮。

六将に匹敵すると評されながらも、自らが王になりたい野心があると言われ、自分を最上に置くところが信頼されない原因だとされています。

ただ史実では、王翦は秦を裏切ることなく生涯を終えています。

>>キングダム王翦(おうせん)の裏切りは?<<
 

昌平君は軍総司令として、山陽の東郡化宣言や秦の鄴攻めなど、政の中華統一の戦略を描くことに専念。

戦場に出たこともありますが武力もかなりのものがあり、戎擢公(じゅうてきこう)との一騎討ちをアッサリと制するほどの腕前です。

ただのちに昌平君は秦から離れることになりますが、今後の昌平君の動向には要注意ですね!

>>キングダム昌平君は裏切る?<<
 

羌瘣(きょうかい)も巫舞(みぶ)を使いこなす武の達人ですが、軍師である河了貂の指示を先読みすることもありますし、河了貂が来る前は飛信隊の戦術を考えていたのは羌瘣でした。

羌瘣が仇討ちに旅立ってからは飛信隊も連戦連敗が続き、千人将降格のウワサも流れましたが、そこから河了貂が軍師として加わることで飛信隊はその強さを増したことがあります。

>>キングダム羌瘣の二つのいいことは?<<
 

蒙恬も昌平君の軍師学校を卒業していて、特別軍師許可を早いうちにもらっているほどの才能の持ち主です。

頭の回転の速さで戦局を有利に導く一方で、自軍を犠牲にして信たちに良いパスを出すこともしばしば。

自ら剣を持って戦う武闘派の一面をもちますが、真に優れているのが軍略面であることを朱海平原の戦いで疲労したこともあります。

 

王賁も自身の作戦で著雍(ちょよう)の戦いを戦ったことがあるほど戦術眼に優れています。

槍の名手としても知られる王賁ですが、知略では蒙恬を上回るか?とも言われるほど。

これまでは槍での見せ場も多かったですが、その知略でアッと驚かせるような戦いを見せることがあるのかもしれませんね。

 

スポンサードリンク







 

その他の知略型の武将は?

趙の知略型の武将は?

それでは他の国の知略型の武将は誰がいるでしょうか?

まずは趙ですが以下の武将が該当します。

  • 李牧
  • 馬南慈(ばなんじ)
  • 舜水樹(しゅんすいじゅ)
  • 趙峩龍(ちょうがりゅう)

李牧は言わずと知れた知略型中の知略型の武将で、信との一騎討ちにも対応したほどの武の持ち主でもあります。

そんな李牧の深い知略は戦場での経験に裏付けられていますが、最後は悲劇的な最期を迎えそうです。

>>キングダム李牧の最後は?<<
 

また馬南慈は李牧の副官ですが、藺相如(りんしょうじょ)の側近だった趙峩龍からも「戦術眼が鋭い」との評価を受けていました。

(単行本48巻 第524話「覚悟の比重」)

そして朱海平原の戦いでも、飛信隊の勢いを止められないと見るや、軍を引いて遊軍として圧力をかけることを選択。

河了貂からも「知略が深い」と評されています。

(単行本56巻 第603話「十五日目の異変」)

 

舜水樹も馬南慈と同じく李牧の副官として登場。

橑陽(りょうよう)の戦いでは、なかなか本陣から動かなかった楊端和が最前線に出てきたタイミングを見計らって楊端和を追い詰めたり、地下道を使って壁(へき)の兵糧を焼いたりするなどの活躍を見せます。

ただこの時は楊端和の思わぬ策略によって橑陽城を奪取されてしまい、その汚名を返上する機会を伺っています。

 

趙峩龍は過去の趙三大天の藺相如(りんしょうじょ)の側近であり、藺相如の盾として登場。

また朱海平原の戦いの時には、信たちは岳嬰(がくえい)を討ち取りましたが、王翦はこの時に趙左翼の頭脳となっている趙峩龍を狙うべきだったと語る場面がありました。

(単行本54巻 第583話「十三日目」)

それだけ趙峩龍は知略の深かったですが、信に討ち取られることになってしまいます。

>>キングダム信の討ち取った武将は?<<
 

魏の知略型の武将は?

次に魏の知略型の武将は以下になるでしょうか?

  • 廉頗(れんぱ)
  • 呉慶(ごけい)
  • 呉鳳明(ごほうめい)
  • 霊凰(れいおう)
  • 紫伯(しはく)

廉頗(れんぱ)は元趙の武将で、元趙の三大天の一人。

強烈な武の持ち主でもありながら、わずかな手がかりから何手先も読んでいく深い知略の持ち主です。

王に恵まれなかったことから国を点々とすることになりましたが、優れた将軍であることに変わりはありません。

 

また呉慶・呉鳳明は親子で共に知略型であることが描かれています。

呉慶は麃公(ひょうこう)に敗れたものの、息子の呉鳳明は函谷関攻めでは巨大な井闌車(せいらんしゃ)や弩(ど)を作って秦を大いに苦しめました。

また「流動」という戦術を李牧同様に扱えるようですが、実戦で使用したことはいまだにありませんね。

 

霊凰は王騎や摎(きょう)など過去の六将が苦しめられたほどの軍略家として登場。

魏火龍七師の一人として戦場で騰を悩ませましたが、最後は信の手によって討ち取られることになります。

 

そして紫伯も魏火龍七師の一人であり、槍の名手であり達人です。

ただ頭の回転が速く、王賁や関常(かんじょう)を後手に回すほどの知略の持ち主。

(単行本36巻 第389話「紫伯の名」)

ただ愛する季歌(きか)を失ったことで魂の抜け殻のような状態のまま、戦場で戦いを繰り広げることになっていきます。

 

楚の知略型の武将は?

次に楚の知略型の武将ですが、現時点では媧燐(かりん)ぐらいでしょうか?

(ちなみに軍師はここでは省略しています!)

媧燐はあわや函谷関を落とすか?というところまで追い詰めましたが、この時は王翦によって函谷関は危機を脱することができました。

派手な戦い方を見せることがある一方で、これらは全てまやかしであり、本当の狙いは別にあるという戦いを繰り広げます。

今後も秦の強敵として立ちふさがってくることが予想されますね。

 

燕の知略型の武将は?

最後に燕の知略型の武将は、劇辛(げきしん)です。

軍神とも評される楽毅(がくき)の戦をつぶさに観察しては楽毅の戦いを盗もうと必死でした。

(単行本24巻 第252話「劇辛の戦」)

また元は劇辛は趙の人物ですが、そのまま趙にいれば廉頗時代の三大天の一席をつかんでいたと言われる逸材。

この劇辛は龐煖(ほうけん)にはあっけなく倒されたものの、それは龐煖の武のすさまじさを中華が改めて認識した瞬間と言えます。

 

スポンサードリンク






 

キングダム本能型と知略型はどちらが強い?

それでは本能型と知略型は、一体どちらが強いのか?

あの王騎将軍が「永遠の題目」と言っていたほどですので、この問題はそう簡単に決着のつく問題ではありません。

本能型の武将は知略型の軍略を読み切っているわけではなく、また知略型の武将も本能型の武将の動きが読めないこともあります。

ここではキングダムの中の様々な戦いの中から、本能vs知略のどちらが強いのかを考察していきます。

 

本能が知略を上回るケース

ではまずは本能型の武将が知略型の武将を上回るケースですが、これは信が政と出会ってから政の弟の成蟜(せいきょう)の反乱を鎮めた場合もこのケースに該当します。

成蟜側は政を討つべく、刺客の朱凶やムタ、また成蟜を守るために左慈(さじ)を王宮内に配置していましたが、これらの策を信は一人で粉砕することに成功しています。

(単行本1~5巻)

これも信と漂の修行のたまものと言えますが、この手を打っておけば大丈夫という策を打開されてしまうと知略型は危機に陥ってしまいます。

これと同じような状況は、橑陽(りょうよう)での戦いでも見られたことでした。

本陣から出てこない楊端和(ようたんわ)を追い詰めたかに見えた趙の舜水樹でしたが、ここから楊端和はゴバの首を取り、なおかつギリギリでしたがバジオウたちに支えられて何とか逃げ切ることに成功。

そしてその後に山の民が集結するとした場所は、犬戎たちが出てきた橑陽城そのもので、楊端和は自らが良いおとりになることを肌感覚で理解しているようで、自らを犠牲にしながらも先に敵城を落とすことに成功します。

(単行本53巻 第574話「解放者」)

舜水樹たちがそのことに気づいた頃には、時すでに遅し。

本能型の武将が知略型の武将の裏をかいて、なおかつ本能型の武将が決定打を放ってしまうと、そこから知略型の武将の挽回は不可能に近くなります。

こうして知略型の武将が本能型の武将に敗れるケースが、キングダムには何度か登場してきます。

 

知略が本能を上回るケースは?

それでは知略型の武将が知略型の武将を上回るケースはどのようなケースでしょうか?

それは知略型の武将のワナに本能型の武将が引っかかってしまうケースで、趙の趙荘という武将は総大将の龐煖(ほうけん)をおとりにして、蒙武をワナにはめたケースがありました。

(単行本15巻 第152話「罠」)

また麃公(ひょうこう)将軍が、咸陽に迫ろうとする李牧軍を背後から追いかけた時、麃公は李牧の使った流動を見切って李牧本陣に到着することができたものの、そこには龐煖が待っていて麃公はこの龐煖に討たれることになってしまいます。

(単行本30巻 第325話「前進」)

この時の麃公は李牧の知略を上回ったかに思えましたが、ここに李牧は龐煖という武の結晶を準備しており、用意周到極まりない対応でした。

知略型の武将が本能型の武将を上回るケースとしては、蒙武のように自身の力を過剰に評価したあげく知略型の将が準備していたワナに引っかかってしまうケースや、知略型の武将が戦に向けて最悪の事態を想定して用意周到に準備されてしまうと、本能型の武将が知略型の武将に敗れてしまうケースが見られます。

 

本能型と知略型はどちらが強いのか?

ここまでいくつかの戦いを見てきましたが、本能型と知略型はどちらが強いと言えるでしょうか?

知略型同士の戦いでも敵の策が分からない場合には、敵の策にはめられるケースがあります。

これは王騎将軍が李牧に敗れたケースですが、要するに相手の予想を超えた動きができるのかどうか?

そしてそれが戦局を決定づける動きになるのかどうか―――

相手がどの型であろうと、これが敵将に勝つための一つの条件になると言えます。

 

また本能型であれ知略型であれ、相手の予想を超えるために軍を動かしたものの、個人の武がそれを上回るケースもあります。

蒙武が趙の李白の包囲を力で凌駕したこともありました。

(単行本13巻 第132話「力」)

また本能型の尭雲の攻めを、羌瘣(きょうかい)がほぼ一人で打ち破ったこともあります。

(単行本51巻 第549話「三つの誤算」)

個人の強烈な武が、知略や本能を打ち破るケースも見られます。

 

これらから言えることは、最強なのは知略型と本能型の武将が共に戦い、その上で強烈な武を持つ武将も同行させておく。

それら複数の武将が敵軍を1ミリも侮ることなく周到な準備を進めた上で、敵軍の様子に合わせて柔軟にその姿を変えながら一つにまとまって戦う時、最強の軍になると言えるのかもしれません。

 

スポンサードリンク






 

まとめ

お疲れ様です。

これまでキングダムの本能型と知略型の武将に関する考察を行ってきました。

まずはそれぞれ型の武将・将軍の特徴を見ていきました。

そしてそれぞれの国の本能型・知略型の武将は誰なのか?

この点を見ていきましたが、キングダムの中で「本能型」と明確には書いてはいない武将でも、ここでは本能型に分類しています。

桓騎や楊端和もその戦い方の様子、特に知略型の武将を出し抜くことがあることや経験からくる直感的な判断を下すことから「本能型」と分類しました。

また本能型と知略型のどちらが強いのか?

この点については様々な戦いからも簡単に答えを出せるものではなく、王騎将軍が言っていたように永遠の題目と言えるほど複雑なものがあります。

とはいえ李牧は元々は知略型の武将でしたが、本能型の武将の戦いを解き明かした上で、自らの知略型の兵団に本能型の戦いを叩き込んだことが明らかになりました。

このように知略だけに頼ることなく、かといって本能や直感だけに偏ることなく、どちらをもバランスよく取り入れることが出来て、現場の変化に応じて適切な対応をすることができれば、それが最強の軍と言えるように思います。

また圧倒的な個人の武がある場合には、その個人の武が最後の最後で活きてくる場面もありますので、この点も抑えておけば間違いないのかもしれません。

それではここでキングダムの本能型と知略型に関する考察を終わります。

最後まで読んでいただいてありがとうございました!

 
スポンサードリンク