伍峠呼世晴(ごとうげこよはる)先生が原作の大ヒット漫画・鬼滅の刃。
アニメ「刀鍛冶の里編」の放送も決定して、衰え知らずの人気を誇る鬼滅の刃ですが、その魅力の一つに登場人物の過去があります。
鬼滅の刃のキャラクターの過去には、敵味方問わず心に刺さるエピソードが展開されます。
今回はそんな鬼滅の刃の「刀鍛冶の里編」に登場する「半天狗(はんてんぐ)」という鬼の過去に迫っていきます。
半天狗は人間時代にどのような過去を持っていたのでしょうか?
また半天狗の走馬灯には奉行が見えていましたが、半天狗と奉行の関係とは?
こちらでは鬼滅の刃の半天狗の人間時代の過去と、奉行との関係について考察・ご紹介していきます。
それでは最後までお楽しみください。
Contents
鬼滅の刃・半天狗の過去がヤバい!
半天狗(鬼滅の刃)
他の鬼が悲しい過去を持っているのに対してコイツだけは救いようのないクズ
しかし、私は気に入っている! pic.twitter.com/RaXCDA1aPo
— ただのトルーパー (@Emp_gideon) March 17, 2021
さてでは鬼滅の刃の半天狗の過去に注目していきますが、先ほど書いた通り鬼滅の刃の魅力の一つとして、敵味方問わず過去の回想シーンが描写される事が多いです。
その過去の回想シーンは、例えば悲しいものだったり・切ないものだったりと様々です。
味方であれば鬼殺隊になった経緯を、敵であれば鬼になるきっかけなどキャラクターにより様々です。
過去回は非常に丁寧に描写されていて、短くても1話丸々・長ければ数話に渡り掲載されており、より感情移入が出来るよう描かれています。
しかし、今回ピックアップする半天狗は色々な意味で鬼滅の刃の常識を覆しました。
- 過去回想シーンがなんと「2ページ」に凝縮
- 内容を見ても一切同情の余地が無い
ある意味インパクトの強い敵キャラとなった半天狗ですが、一体どの様な過去回想だったのでしょうか。
一つ一つ見ていくことにしましょう。
鬼滅の刃・半天狗の過去の走馬灯は何巻何話?
#鬼滅の刃 #wj42
半天狗さんの過去、40号ではお奉行の悪人面から、
「あー、これ上役に罪を着せられて、冤罪で罰せられたってことか。感動の回想パターンね」
と読者の誰もに思わせておいてからの、お奉行超良い人・半天狗ただのドクズという流れ。あまりにも美しすぎる。 pic.twitter.com/WjF8WSImic— ハンセイ (@neoamakusa) September 15, 2018
半天狗の過去の回想は、原作15巻126話「彼は誰時・朝ぼらけ」にて収録されています。
炭治郎が半天狗を追い詰め、最後のとどめを刺そうとする際、半天狗の脳裏に走馬灯として映し出されます。
たった2ページだけの描写ですが、見開きに半天狗の過去の悪事がちりばめられており、非常に情報量の多いコマとなっています。
その中で、処刑前日に鬼の始祖・鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)と出会っている事も描かれており、ここで鬼の力を得たものだと想像できます。
では半天狗はどの様な悪事を働き、処刑されることとなったのでしょうか。
半天狗の過去は盗人?
半天狗は生前、目が見えないという嘘をついています。
更に目が見えないという設定で、他人は自分に対して優しくなることを知って味を占めるんですね。
126話の中で恐らく盲人であろう男性が、「なんでお前さんは人から盗むんだ」と諭されている描写があり、更には「目の見えぬ私たちに優しくしてくれた方から」と状況まで説明してくれています。
これを見る限り半天狗は自分を盲人だと偽って、盲人として世話をしてくれた人から盗みを働いたことが分かります。
人の優しさにつけ込む悪事は、まさにゲスの所業と言えるものでしょう。
半天狗の過去は人殺し?
更にコマを見ていくと、生前の半天狗が刃を持ち、先ほど半天狗を諭(さと)した盲人を刺した後の描写のような光景が描かれています。
加えて奉行所の様な場所で、「別の町でも貴様は盗みと殺しを繰り返していたようだな」と責められている様も描かれています。
半天狗は今回だけで無く、町を移動しながら盗み・そして殺人を行ってきたことが発覚したシーンでもあります。
ただ半天狗はそれを認めず、「目が見えないから出来るわけが無い」「手が勝手に」など言い訳をスラスラと述べていきます。
実はこの126話以前にも一瞬だけ半天狗の過去として、124話にて「この二枚舌の大嘘つきめ」と言われているシーンが描写されています。
半天狗の言い訳に対してお奉行様が放った一言として考えると、つじつまは合いそうですね。
ちなみに124話でお奉行から裁かれた際は、「自分は生まれて一度も嘘をついたことが無い」と心の中で反論している様子も描かれていました。
半天狗はお奉行を殺害したの?
次の描写として、先ほどのお奉行様が血まみれの姿で「貴様が何と言い逃れようと事実は変わらぬ、口封じしたところで無駄だ」と言っている姿が描かれていました。
ここから察するに半天狗はお奉行様を殺害して、口封じをしようと思ったのでしょう。
お奉行様は過去の悪事の他、半天狗の目が本当は見えていることも分かっていました。
だからこそ、その事実を知って自分を裁こうとするお奉行様を消そうと考えたのでしょう。
またお奉行様が傷ついているコマの近くには、無惨の姿も描かれていますので、半天狗は裁きを受ける直前に無惨から血をもらって鬼になることに成功。
半天狗は鬼になった上で、お奉行様を殺害したのではないでしょうか?
ハッキリとお奉行様の死が描かれているわけではありませんが、半天狗が鬼となって生きていることを考えると、お奉行様は半天狗の手によって殺害されたことは明白では無いでしょうか?
鬼滅の刃・半天狗の過去がファンブックで明らかに!
鬼滅ファンブック弐届いたあああああ
半天狗どうしようもない奴すぎて、一周回って好き💕 pic.twitter.com/71RAiGnENX
— さてら☆いと (@miyamiya_a5) February 4, 2021
また漫画本編では過去の回想という名の走馬灯2ページのみで語られた半天狗ですが、公式ファンブックでは半天狗の過去についていくらか設定の肉付けがされています。
例えば、
- 幼い頃から嘘つきで自分の都合のいいように事実や解釈を捻じ曲げる歪んだ思考の持ち主
- 常に自分を被害者だと思っている
- 名前も年齢も生い立ちもその場その場で変え続けていた
- その為自分の本当の名前も年齢も生い立ちも分からなくなった
- この世に自分よりかわいそうな者はいない
など。
上記の様子からは、半天狗は一種の精神病を患(わずら)っているのだと推測されます。
ただ自分の利益になることばかりを実行している点を考えると、お奉行様の残したとおり「情状酌量(じょうじょうしゃくりょう)の余地は無し」と言わざるを得ないでしょう。
半天狗が人間の時に妻子にしたヤバいこととは?
そんなヤバイ男・半天狗ですが、公式ファンブック「鬼殺隊見聞録・弐」における大正コソコソ噂話では、妻子がいたことが発覚しました。
嘘つきというのは、よく言えば口が上手いということなので、そういった点に残念ながら惹(ひ)かれてしまった方もいたのでしょう。
しかも、「何度か」妻と子供がいたとのこと。
では、その妻子はどうなったのでしょうか。
結論から言うと、半天狗の手によって命を落としています。
結婚した後、半天狗の虚言癖や不誠実さは目に見えて明らかだったのでしょう。
奥さんがそんな半天狗の悪い部分を責めた時、半天狗は「自分を虐げる存在」として認識して逆上して殺してしまったそうです。
それも一度ならず何度も繰り返していたと言うことなので、半天狗と出会ってしまった女性たちを不憫(ふびん)に感じてしまいますね。
半天狗が目が見えないと嘘をつくようになったわけは?
また半天狗は人間だったころから盲人と振る舞っていた理由は、公式ファンブック弐によって明らかとなっています。
実は半天狗は昔、ガラの悪い男にぶつかって絡まれたことがあるのだとか。
しかし、自身を盲目とウソをつくことでその場を逃れたそうです。
さらに先ほど書いた通り、盲目と公言していると自分に優しくしてくれる方が多いこともあって、盲人であると嘘をつくようになったそうです。
半天狗が若い頃はイケメンだった?
23.半天狗(鬼滅の刃)
やってる事クソカスなのに常に自分が被害者だと信じているのクソ野郎すぎて好き
だけどリアルでいたら死ぬほど嫌いなタイプですな素の状態と憎珀天が凄い好き
早くアニメで動く憎珀天が見たいですぞ pic.twitter.com/RhxCDEsEoj— 屑底モチタ@陰キャオタクVtuber🥃🍧 (@kuzuzoko_inkya) May 28, 2021
そうして数々の悪行を行ってきた半天狗ですが、登場時のビジュアルでは考えられないほど若い頃はイケメンだったようです。
というのもこの半天狗は特殊な能力を所有しており、自分が追い詰められれば追い詰められるほど分身体を作る血鬼術を持っています。
この分裂した喜怒哀楽の姿は、半天狗の若い頃の姿らしいのです。
これが将来あのような老人になるとは想像つきませんが、半天狗の若かりし頃はビジュアル的にはイケメンの部類に入りますよね。
半天狗が何人もの妻と結婚できた理由としては、口先の上手さだけでなく、その見た目の良さに惹(ひ)かれてしまった女性もいたんでしょうね。
半天狗には悲しい過去があったのか?
そういや、そのへんもスルーだっけ? 鬼の過去についてはやたら詳しく描写されるけど…w
遊郭のときなんかは、眠ってるのかどうかよくわからない状態だったような気がする
もう一度コミック最初から読み返してみよっと
— ヨシカ🧢スラキャップ (@slimecap) December 18, 2020
また半天狗の過去はクズでどうしようもないですが、半天狗には悲しい過去はないのでしょうか?
半天狗は人間の時から数々の愚行を侵してきましたが、彼は生まれたときから人間として底辺だったのでしょうか?
もちろんそういう人間もいるとは思いますが、たいていは何かキッカケとなる出来事があったのではないでしょうか?
例えば半天狗においても、「幼い頃から嘘つきで、自分の都合の良いように事実や解釈をねじ曲げる」という性格があります。
しかし幼いときは、基本的に両親がそういった性格に対して指導をしていくはずですよね。
ただそういった指導をされるわけでもなく、幼い頃からワガママ三昧が出来たのだとすれば、もしかしたら半天狗の生家は大変裕福な家柄だったのかもしれません。
半天狗は子供の時から何不自由なく、そして望んだ者はなんでも叶うような家柄で生まれたために、自己中心的で歪(ゆが)んだ考えを持ってしまったのではないでしょうか?
ただそのまま育っていれば、半天狗は盲人とウソをつく必要ないほどの富があることになってしまいます。
そうなると半天狗の家は、何かを理由に没落してしまったのかもしれません。
突然に富も地位も失った半天狗は、「どうにかして必死に生きていく」という思考ではなく、「自分はかわいそうだから誰かが助けてくれる」といった甘い考えを捨てきれずにいるのかもしれませんね。
これはあくまで推測の話ではありますが、そう考えると半天狗の歪んだ性格も説明が出来るのかもしれません。
鬼滅の刃・半天狗の過去は悲しい?まとめ
日光江戸村、大岡越前なう。子どもらに「ここはナニ?」と聞かれたので「鬼滅の刃の半天狗が怒られていた所!」と言ったら通じました。 pic.twitter.com/l4aiNEdsOk
— 戸叶 (@tokano_sniper) May 30, 2021
さてここまで鬼滅の刃の上弦の肆・半天狗の過去に焦点を当ててきました。
以下がまとめとなります。
- 作中の過去回想シーンは驚異の2ページ
- 昔は盗みも殺しもやった
- 盲目であると嘘をついていたが、お奉行様には見破られていた
- 昔はイケメンで妻も子供もいた
- 自分が一番かわいそうだと思っている
- もしかしたら生まれは有名な富豪だったのかも
なにはともあれ、半天狗の実態はクズであることは間違いなさそうです。
作中では珍しい「倒せばスカッとするキャラ」になるでしょうね。
そんな上弦の肆・半天狗との闘いは「刀鍛冶の里編」となります。
2021年放送予定の「遊郭編」の後のストーリーとなりますので、映像化は少し先になるかもしれませんが、こういうメリハリの利いたキャラ使いも鬼滅の刃の魅力の一つですね。
それではここで半天狗の過去は悲しいのか?に関するご紹介や考察を終わります。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!